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NECアクセステクニカ、802.11n ドラフト1.0に対応した無線LANルーターセットを発表

2006年10月18日 21時28分更新

文● 編集部 広田稔

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NECアクセステクニカ(株)は18日、IEEE 802.11b/g/n(ドラフト1.0)に対応した有線/無線LANルーターと無線LANカードのセット『AtermWR8200Nワイヤレスカードセット』を11月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、編集部による予想販売価格は3万円前後。

AtermWR8200Nワイヤレスカードセット
『AtermWR8200Nワイヤレスカードセット』

製品型番は、無線LANルーターが『WR8200N』、PCカードタイプの無線LANカードが『WL130NC』。WL130NCは単体でもリリースされ、編集部による予想販売価格は1万3000円前後。

IEEE 802.11nは次世代の無線LAN規格で、現在標準化の前段階にあたる草案(ドラフト)のバージョン1.0が提案されている段階だ。複数のデータストリームを空間多重して送受信する“MIMO(マイモ)”など、現行製品で主流のIEEE 802.11gにはない新技術を採用することで、理論値では最大600Mbpsの速度で通信できる。

AtermWR8200Nワイヤレスカードセットはこのドラフト1.0のIEEE 802.11nに対応し、2ストリームのデータを最大3本のアンテナで送受信することで、理論値で130Mbpsの転送速度を実現するという。なお本セットは、IEEE 802.11nの正式規格に準拠した製品や、他社のIEEE 802.11n ドラフト1.0対応機器との相互接続は保証していない。

WR8200Nには、ユーザーの利用環境に合わせて動作モードを自動判別する“らくらくネットスタート”機能を搭載。本機の“らくらくスタート”ボタンを操作することで、アクセスポイントモードで通信する“フレッツ・光プレミアム”などでも接続設定を自動判別し、手軽にインターネットにつなげるという。

また、ネットスター(株)との提携によって、同社が提供する有償のコンテンツ保護サービス“インターネット悪質サイトブロックサービス for BBルータ”に対応し、ワンクリック詐欺サイトやアダルトコンテンツなどへのアクセスをルーターでブロックできる。サービス料金は年額3150円で、本セットには60日間の無料体験期間が用意される。

対応OSはWindows 2000/XP(SP2)で、Windows Vistaにはアップデートで対応する予定。各機器の主な仕様は以下のとおり。

WR8200N
有線インターフェース:10/100BASE-TX×5(WAN側1、LAN側4) 無線通信周波数帯域:2.4GHz帯 アンテナ:送信3、受信3 セキュリティー:SSID(ESS-ID)、WEP(64/128/152bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、MACアドレスフィルタ 本体サイズ:幅41×奥行き197×高さ174mm 重量:0.42kg 消費電力:最大8W(ACアダプター)

WL130NC
無線通信周波数帯域:2.4GHz帯 アンテナ:送信2、受信3 セキュリティー:SSID、WEP(64/128/152bit)、WPA-PSK(TKIP/AES) 本体サイズ:幅54×奥行き121×高さ12mm 重量:0.05kg 消費電力:最大2.5W



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