このページの本文へ

ATI渾身の勝負モデル!? “RADEON X1950 PRO”を搭載した初のビデオカードが本日19時販売解禁に!第1弾はPowercolor!!

2006年10月17日 19時15分更新

文● 増田

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ATIの新型GPU“RADEON X1950 PRO”を搭載した初のPCI Express x16対応ビデオカード「PowerColor X1950 PRO Extreme 256MB」がPowercolorから発売となった。秋葉原では、本日19時の販売解禁と同時に各ショップの店頭に一斉に並べられた。

パッケージ カード本体
ATIの新型GPU“RADEON X1950 PRO”を搭載した初のPCI Express x16対応ビデオカード「PowerColor X1950 PRO Extreme 256MB」。本日19時の販売解禁と同時に各ショップの店頭に一斉に並べられた

 “RADEON X1950 PRO”は本日17日にATIから発表された新型GPU。“X1900シリーズ”というモデルナンバーからも分かるように、いわゆる同社のハイエンドモデルに属する製品だが、従来の“X1900シリーズ”とは異なり製造プロセスは90nmから80nmにシュリンクされているのが特徴だ。それ故か、開発コードネームも“X1900シリーズ”の“R580”とは違う“R570”と呼称される。主なスペックはバーテックスシェーダユニット8、ピクセルシェーダユニット36、ROPユニット12でATI公式発表のコア/メモリクロックは575MHz/1.38GHz。メモリはDDR3に対応する。位置付けとしては“RADEON X1950 XTX”“RADEON X1900 XT”の下位モデル、“RADEON X1900 GT”と同程度もしくは若干上位という印象だ。
 また従来のCrossFireとは異なる新しい接続方式の“Native CrossFire”を初めて採用するのも大きなポイント。今まではマスター(CrossFire Edition)/スレーブという2枚の異なる仕様のビデオカードを、ブラケット部を介して専用ケーブルで接続していたが、nVIDIA SLIと同じようにブリッジコネクタを使った内部接続となる方式となった。写真のようにカード上端には2系統のCrossFire用切りかけが用意されており、2本のブリッジコネクタを使って接続する。なお、このブリッジコネクタは対応カード1枚に1本付属する仕組みで、CrossFire用に2枚購入すると自動的に2本のブリッジコネクタがユーザーの手に入るようになっている。

Native CrossFire Native CrossFire
新しい接続方式の“Native CrossFire”を初めて採用。nVIDIA SLIと同じようにブリッジコネクタを使った内部接続となる方式で、カード上端には2系統のCrossFire用切りかけが用意。2本のブリッジコネクタを使って接続する

 そんな中、実際に発売されたPowercolor「PowerColor X1950 PRO Extreme 256MB」だが、リファレンスデザイン準拠が当たり前となりつつあるハイエンドクラスのカード市場にあって、いきなりのオリジナルファン搭載モデルとなる。採用されているのはArctic cooling製の「ZAV-AcceleroX2」と酷似したもので、静音性と冷却性能を特徴とするもの。ただしカードサイズは上部に大きくはみ出し、厚みも2スロット仕様となるので注意が必要だ。その他、主なスペックはコア/メモリクロックが600MHz/1.4GHz。搭載メモリはDDR3 256MBでインターフェイスはDual DVI/VIVO(HDTV出力)となる。
 本日19時の解禁と同時に販売したショップと価格は以下の通り。コストパフォーマンスという観点では常にNVIDIA“GeForceシリーズ”の後塵を拝してきたATIだが、同社にとっては久々の勝負モデルといえそうな印象。対応モデルとして意識するのは、おそらく価格/スペック的にぶつかる“GeForce 7900 GS”となるだろうが、いい勝負となるかもしれない。ちなみに流通量は少なく各ショップとも数本程度となっている。

ブリッジコネクタ インターフェイス
ブリッジコネクタは対応カード1枚に1本付属する仕組みで、CrossFire用に2枚購入すると自動的に2本のブリッジコネクタがユーザーの手に入るようになっている搭載メモリはDDR3 256MBでインターフェイスはDual DVI/VIVO(HDTV出力)となる
ZAV-AcceleroX2 ZAV-AcceleroX2
採用されているのはArctic cooling製の「ZAV-AcceleroX2」と酷似したもので、静音性と冷却性能を特徴とする。カードサイズは上部に大きくはみ出し、厚みも2スロット仕様となるので注意が必要
価格 ショップ
PowerColor
「PowerColor X1950 PRO Extreme 256MB」
\28,800 BLESS秋葉原店
\28,980 アーク
\28,980 TSUKUMO eX.
\29,373 クレバリー1号店
\29,480 T-ZONE.PC DIY SHOP
\29,770 フェイス
\29,780 TWOTOP秋葉原本店
\29,800 高速電脳
\30,480 ドスパラ本店
【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ