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アクシスコミュニケーションズ、超広角撮影と瞬時のパン/チルトズームに対応したネットワークカメラ『AXIS 212 PTZ Network Camera』を発表

2006年10月02日 14時55分更新

文● 編集部 小林久

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アクシスコミュニケーションズ(株)は2日、ネットワークカメラの新製品『AXIS 212 PTZ Network Camera』を発表した。価格は9万6600円。10日に発売する。

AXIS 212 PTZ Network Camera
『AXIS 212 PTZ Network Camera』Ethernet端子のほか、センサー接続用のデジタル端子も装備する

カメラ部分は、擬似的なパン/チルト機構を備えている。これは、水平140度/垂直105度の画角をカバーする広角レンズ(明るさはF1.8)でとらえた画像を300万画素のCCDで捉え、その一部をVGA以下のサイズで切り抜いてネットワーク配信するもの。本体にメカ部は持たせずに、カメラの向きを変える操作を実現できる。レンズが捉えている全体像を縮小表示し、マウスクリックで、その一部を拡大することも可能。これにより、信頼性の向上や低価格化、毎秒400度の高速なパン/チルト動作を実現した。また、消費電力も少ないため、LANポートから電源を供給する、Power over Ethernetでも駆動できる。

映像コーデックは、モーションJPEGとMPEG-4(ASP、SPプロファイル)に対応。動画サイズは160×120~640×480(VGA)ドットまでの6段階。フレームレートは最大で毎秒30コマ。VGAサイズで毎秒10コマのMotion JPEGファイルを配信した場合の参考帯域幅は2.4Mbps。MPEG-4ではこれより15~60%程度ファイルサイズを小さくできるという。モーションJPEGファイルとMPEG-4ファイルの同時配信も可能。

また、マイクとスピーカーも内蔵し、撮影環境の音を拾うだけでなく、音声を伝えることも可能である(半2重通信:マイクとスピーカーは排他利用)。

ネットワーク配信される画像はウェブブラウザーやクライアントソフト『AXIS Camera Station』で行なえる。撮影した映像を常時監視するだけではなく、同体の検知、音声の検知を行ない、メールやFTPアップロードで知らせる方法も選べる。9MBのバッファーを持つため、イベント発生時の前後5分間を記録することも可能(画質は320×240ドット、毎秒4コマ)。また、本体には各種センサーを接続するためのデジタル端子を入出力1系統ずつ持っているので、部屋の電気が入った場合やドアが開いた場合などにカメラ機能をオンにして、警報機などに出力することも可能だ。

同体検知を行なっているところ。画面中央赤枠内の動きを検出し、しきい値(右グラフの赤い部分)を超えた段階で通知が来る イベントとそれに対する動作のセットは複数登録することが可能
同体検知を行なっているところ。画面中央赤枠内の動きを検出し、しきい値(右グラフの赤い部分)を超えた段階で通知が来るイベントとそれに対する動作のセットは複数登録することが可能

本体サイズは幅144×奥行き132×高さ78mm、重量は504g。いたずら防止のため、カバーの固定に特殊なネジを用いる“タンパープルーフ設計”となっている。

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