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リサーチ・イン・モーション・ジャパン、明日発売の『BlackBerry』をお披露目

2006年09月25日 23時45分更新

文● ヤシマノブユキ

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先ほどのニュース記事の通り、カナダに本社を置くResearch In Motion社(以下、RIM)の日本法人、Research In Motion Japan(株)は25日、W-CDMA方式とGSM/GPRS方式に対応し、世界中で使えるメッセージング端末『BlackBerry 8707h』(以下、8707h)の発表会を開催した。発表会場には8707hの実機が多数展示されており、手にとって触ることができた。ここでは気になる点を見ていこう。

国内でBlackBerry端末が販売されるのは今回が初めて。8707hは(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの法人営業部門を通じ、企業ユーザー向けに販売される。8707hは当面、システムの一部として販売されるため端末価格は公表されていない。

ユーザーは、FOMAネットワーク内で音声通話とパケット通信を利用でき、海外ではドコモの国際ローミングサービス“WORLD WING”を利用して通話できる。

8707hは、世界約60カ国で600万人以上が利用しているモバイル情報端末。会社に届いたメールを自動で受信できるのと、パソコンふうのQWERTY配列のキーボードを搭載していることなどから、海外のビジネスマンに圧倒的な人気がある。

ハードウェアの特徴からチェック

キーボード
キーボードはコンパクトだが、そのぶん個々のキーが出っ張っていて、しっかりとしたクリック感がある。配列はパソコンと同じQWERTYだが、“DEL”(削除)キーが2段目にあったり、シフトキーがなかったりと、細かい部分にクセがある。なお、画面はタッチパネルは対応していない。電話をかけるときは左側にある白い数字キーでダイヤルする

左側面 トラックホイール
左側面には、(上から)イヤホンジャック/ミニUSB 2.0コネクター(クライアント機能のみ)/サイドボタンを搭載。サイドボタンと正面中央のフロントボタンは、設定を変えることでソフトを起動するなど、好きな機能を割り当てられる待受画面でのカーソル移動からブラウザーのスクロール、入力エリアのフォーカス移動、受話音量の調整まで、ほとんどの操作を右側面のトラックホイールだけで快適に行なえる。軽く押し込むと、その画面で操作可能なメニューがポップアップする

背面1 背面2
背面カバーを取り外すと充電池(容量1100mAh)を交換できる。FOMAカードを差し込むためのスロットは、その奥にある。また、通話中に“$”キーを押すと、背面のスピーカーと本体のマイクを使ったハンズフリー通話が可能になる


上部 Bluetooth
上部にはミュートボタン(左)と電源ボタンがある。カメラやメモリーカードスロットは搭載しない。iモードやiアプリにも対応しないため、そうしたボタンもないBluetooth 2.0(ヘッドセット/ハンズフリー/シリアルポートの各プロファイル)に対応する。筆者のヘッドセット『Motorola H500』も難なくペアリングできた
ソフトの切り替え
“ALT”キーを押しながら側面のエスケーブボタンを押したままにすると、実行中のソフトを一覧できる。この状態で側面のトラックホイールを回し、好きなものを選択する。エスケープボタンから指を離すと、選択したソフトに切り替えられる。両手を使う必要はあるが、いつでも一覧を呼び出せるのが便利だ

搭載しているソフトをチェック!!

OS ウェブブラウザー
8707hはOSに独自のものを採用しており、BlackBerry用のソフト、J2MEアプリ、いずれもJavaVM上で動作するパソコン用のサイトを閲覧可能な、独自のウェブブラウザー『BlackBerry Browser』を搭載する。“Yahoo! JAPAN”のトップページを表示できたが、強制的にタテ1列にレイアウトされてしまった。

オフィス文書1 オフィス文書2
“アタッチメント・ビューアー”と呼ばれるビューワーソフトを搭載しており、Word/Excel/PowerPoint/PDF/JPEGといったビジネスでよく使うファイルを閲覧できる

日本語表示 添付ファイル
メニューなどは英語表記のままだが、メーラーやウェブブラウザーで日本語を“表示”することはできる。日本語の入力には未対応だが、メールに限っていえば、米NTT DoCoMo USA社の『Namimail』(BlackBerry用日本語入力ソフト)を利用することで、日本語でメールが書けるようになるメールの添付ファイルをその場で読むこともできる。むやみにダウンロードしてしまわないよう、ユーザーが必要なものを選択的にダウンロードするようになっている。Zip圧縮ファイルも自動で解凍される

テーマを変更 他のソフトを確認
設定を変更し、見た目のデザイン(テーマ)をシンプルにすることもできる。このときフロントボタンを押すと、待受画面に表示しきれない他のソフトを確認できる

実際に触ってみると、見た目以上にコンパクトで、キビキビと動作する点に好感が持てた。特に、万能ともいえるトラックホイールの使い勝手の良さには正直、ひと目惚れをした。

8707hは、「携帯電話を持ってはいるが、電話はたまにしかしない。仕事上必要なメールやファイルを確実にやり取りできるほうが重要だ」という、筆者のようなメール中心のビジネスユーザーにピッタリの端末といえる。

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