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BD-Video対応のBD/HDDレコーダーがついに登場! 松下電器“ブルーレイDIGA”の発表会を開催

2006年09月20日 20時59分更新

文● 編集部 小西利明

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松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 副本部長の平原重信氏
松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 副本部長の平原重信氏

発表会では同社 パナソニックマーケティング本部 副本部長の平原重信氏が、新製品の戦略について説明した。平原氏はデジタル放送視聴環境が普及率ベースで25%を超えたほか、HDD/DVDレコーダーも2006年中に新製品の約6割がデジタル放送対応になるなど、急速に視聴・録画環境がデジタル放送対応に移行していることを挙げ、デジタル放送を大容量光ディスクに記録できる製品のニーズも高まっているとした。



HDD/DVDレコーダーのデジタル放送対応比率を示すグラフ。2006年にはデジタル放送対応が6割近くになるという
HDD/DVDレコーダーのデジタル放送対応比率を示すグラフ。2006年にはデジタル放送対応が6割近くになるという

平原氏は2層式50GBの容量を、まずBDの利点として挙げた。放送録画の場合、地上デジタル放送を1層式25GBで3時間、50GBなら6時間録画できるとしている。続いて平原氏は長時間録画の利点を、映画の上映時間を例として説明した。1990年から2005年までのアカデミー賞受賞作16作品のうち、56%に当たる9作品が上映時間150分以上であったとし、2層式ディスクで30GBのHD DVD-Rでは、BSデジタル放送品質の長編映画(約24Mbpsでは30GBで150分に達する)を丸ごと記録するには不十分であるとして、BDの優位性を主張した。そのほかにも、ハリウッドの大手映画会社の8割がBDソフトの発売を表明しているほか、機器メーカーやIT企業、ゲームメーカーの多くもBDを支持しているなど、広範な支持を獲得している点も利点とされた。

録画時間の長さを、アカデミー賞受賞映画の上映時間を元に比較したスライド。BDならBSデジタル放送の品質でも、長時間の映画を丸ごと記録できるとしている ハリウッドメジャーのBDとHD DVDソフトの対応表明割合を示すグラフ。BDなら8割の映画会社が対応するとしている
録画時間の長さを、アカデミー賞受賞映画の上映時間を元に比較したスライド。BDならBSデジタル放送の品質でも、長時間の映画を丸ごと記録できるとしているハリウッドメジャーのBDとHD DVDソフトの対応表明割合を示すグラフ。BDなら8割の映画会社が対応するとしている

BD以外のブルーレイDIGAの特徴としては、HDDからBDへの高速書き込み“ハイビジョン4倍速ダビング”や高画質化回路“美画質エンジン”などが挙げられた。美画質エンジンは同社の液晶/プラズマTV“DIGA”でも使われているPEAKSプロセッサーに加えて、“HDオプティマイザー”と称する高画質化回路を組み合わせた映像処理・高画質化システムである。ブルーレイDIGAはHDMI出力時に、BD-Videoはもちろん、デジタルハイビジョン放送やDVDの映像を、1080pにアップスケーリング・プログレッシブ化して出力する機能を備えており、美画質エンジンによる高画質のインターレース/プログレッシブ(I/P)変換処理が特徴として紹介された。

“美画質エンジン”のおおまかな仕組み。1080iのデジタル放送や480p/iのDVDも、高画質プログレッシブ変換によって1080pで出力できる
“美画質エンジン”のおおまかな仕組み。1080iのデジタル放送や480p/iのDVDも、高画質プログレッシブ変換によって1080pで出力できる

そのほかの特徴としては、HDMI経由でTVリモコンからレコーダー側を操作できる連動機能“VIERA Link(ビエラリンク)”への対応や、SDメモリーカード内の映像や写真をレコーダー側に取り込めたり、レコーダー側で取り込んだ音楽をSDメモリーカードに出力する機能などが挙げられている。

両製品の発売は11月15日の予定。気になる予想実売価格だが、BW200が30万円前後、BR100が24万円前後とのこと。前述のRD-A1(39万8000円)と比べれば安いが、現在一般的なデジタル放送対応HDD/DVDレコーダーの倍以上の価格が、消費者にどう評価されるかが注目される。なお記録メディアの予想実売価格は、BD-Rの25GBが1800円前後、50GBが4300円前後、25GBの3枚組が5000円前後。BD-REの25GBが2500円前後、50GBが6000円前後。

再生および記録に対応するディスクメディア一覧
再生および記録に対応するディスクメディア一覧

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