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ドイツの展示会“IFA 2006”で見た最新iPodアイテム

2006年09月07日 23時56分更新

文● 御法川裕三

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IFA 2006
“IFA 2006”

欧州コンシューマーエレクトロニクスの展示会“IFA 2006(International Funkausstellung)”が1日から6日、ドイツのメッセ・ベルリン見本市会場にて開催された。

IFAは40ヵ国、1200以上もののメーカーが参加する欧州一の展示会で、“テレビ&エンターテイメント”“サウンド&カーオーディオ”“パーソナルコンピューター&ゲーム”“デジタル・イメージング&デジタル音楽”などに区分けされ、日本の家電メーカーやAV関連メーカーも多数出展している。

本年度IFAのキーワードは“HD”。各メーカー共にハイビジョン関連の製品が多く紹介されていた。また、サウンド面では一時より落ち着いたものの、iPod関連のモデルもいくつか展示がされていた。今回は日本国内で発売されていない製品を中心にいくつか紹介していこう。



『AudioMonster ANY-1000』

本家アップルより『iPod Hi-Fi』が発売されるもまだまだ活況をみせるホームオーディオの関連製品。蘭ネクストベース(NEXTBASE)社のブースでは、多機能プレーヤーの『AudioMonster ANY-1000』が展示されていた。

iPodを本体上部のDockに装着するだけで、iPod用スピーカーとして利用可能。ユニークなのは3.6インチ液晶ディスプレーも備えており、DVDプレーヤーとしても使える点だ。例えば、キッチンやベッドルームなど、家中どこでもDVDやiPodミュージックを楽しめる。

またUSB端子とSDメモリーカード/MMC/メモリースティックのカードリーダーを備え、Bluetoothにも対応。iPodのみならず、その他の携帯型オーディオプレーヤーのほとんどが接続可能という。

サウンド面では、24bit/96kHzのDAコンバーターと左右+サブウーファーの2.1チャンネルスピーカーを搭載している。

AudioMonster ANY-1000
iPod用スピーカーとしでだけでなく、DVDプレーヤーとしても使える『AudioMonster ANY-1000』。価格は未定

『iTone』

米エマソン(EMERSON)社からは“iTone”シリーズが各種展示されていた。最上級モデル『iTone iE600BK』はCDプレーヤーを内蔵し、筐体のブラックフィニッシュが高級感を醸し出している。『iTone iP500』は、実勢価格で100ドル(1万1500円前後)以下と安価な印象だ。

当日展示にはなかったが、価格が50ドル(5800円前後)を下回る入門モデルの『iTone iP100』も用意するという。エマソンのiPod対応ホームオーディオシステムは、そのほとんどのモデルにクロックラジオが内蔵されており、目覚まし時計やラジオとしても活躍してくれそうだ。

写真中央が最上級モデル『iTone iE600BK』。右から2台目が『iTone iP500』

『S-81』

日本のメーカーで積極的にiPodを使ったデモンストレーションを行っていたのはデノン コンシューマー マーケティング(株)だ。国内では6月に発表、8月下旬から出荷が始まったばかりのミニコンポ『S-81』に多くの注目が集まっていた。

前面にあるiPod専用の接続端子に加え、別売のiPod用コントロールドック『ASD-1R』にも対応。コンパクトなボディーながらも、50W+50Wのハイパワーデジタルアンプを搭載している。

スピーカーは欧州のサウンドデザイナーと共同開発したもので、見た目も美しく仕上がっている。サウンドの印象は上品で滑らかなため、音のクオリティを重視するiPodユーザーも納得のモデルであろう。

デノンブースでは、DVDホームシアターシステム『S-301』とiPodを組み合わせたデモも展開。iPod画面を外部ディスプレイ上に写し出すデモンストレーションが行われていたのが印象的だった。

S-81
ミニコンポ『S-81』の日本における価格はオープンで、市場販売価格は8万円前後
S-301
DVDホームシアターシステム『S-301』とiPodを組み合わせたデモ。S-301の価格は24万円


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