このページの本文へ

図研ネットウエイブ、企業向けネットワークセキュリティーシステムを発売

2006年09月07日 18時58分更新

文● 編集部 橋本優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

図研ネットウエイブ(株)は7日、カナダのWirelessEdge(ワイヤレスエッジ)社と日本国内における独占販売契約を締結し、第1弾製品として企業向けネットワークセキュリティーシステムである『Wireless Edge BeSecure』を販売すると発表した。本日から受注を開始し、出荷は10月になる。価格は380万円から。

Wireless Edge BeSecureスライド
『Wireless Edge BeSecure』のハードウェア

BeSecureは“UESP(Unified Edge Services Platform)”と呼ばれる、ネットワークの内外のユーザーに対してフィルタリングサービスやアクセス制御などのサービスを提供するWirelessEdge社製品群の1つ。有線ネットワークはもちろん、携帯電話などのワイヤレスネットワークにも適用可能で、カナダではCDMA 1Xなど、2年間の運用実績があるという。主な機能は

  • Eメールフィルタリング
  •     
  • ウェブフィルタリング
  •     
  • MMSフィルタリング
  •     
  • URLやキーワードポリシー、時間制御などによるHTTPやMMSコンテンツのブロック
  •     
  • ネットワークアクセス制御
  •     
  • IP構成設定
  • アンチウイルス

など。アンチウイルス処理は、ウイルスデータベースにロシアのZAO Kaspersky Lab社のものを採用し、最短で1時間に1回の更新を行なう。また図研ネットウエイブとWirelessEdgeが共同開発した“Subsonic技術”により、5~10倍の高速処理が可能だという。Subsonic技術はウイルス検査結果を一定期間ネットワーク上で共有することで、一度実施したクライアント機器に毎回ウイルス検査を実施する必要がなくなり、全体的なアンチウイルス処理のパフォーマンスがアップする、というもので、両社は特許を出願中だという。

左が図研ネットウエイブの代表取締役社長 中村郁生氏、右はWirelessEdge社CEOのフィリップ・ジー(Phillip Gee)氏

さらにWireless Edge BeSecureはハードウェアモジュールとして提供される上、クライアントソフトが不要でクライアント機器やネットワークに依存しないため、導入が容易であることもメリットで、ほとんどの場合1時間程度で導入が可能だとしている。

図研ネットウエイブは(株)図研の子会社で、主に“UTM(総合脅威管理)”製品の販売を手がけている。今回のWireless Edge BeSecureについては、UTM製品の機能を補完するものと位置づけて顧客に販売していくという。また今後、WirelessEdgeとは製品の提供だけでなく、開発までを視野に入れたパートナーシップを展開していくとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン