ティアック(株)とナップエンタープライズ(株)は4日、ナップエンタープライズが開発した“inCore(インコア)”技術を採用したイヤホンマイクを9月下旬に発売すると発表した。列車通過時の鉄道ガード下に相当する100dB近い高騒音環境でも通話できるのが特徴で、ティアックが量産設計と生産を担当する。国内ではナップが販売し、海外ではティアックが販売する。
発着信スイッチ付きの携帯電話機用イヤホンマイク | PTTボタン付きの無線機用イヤホンマイク(左がケンウッド用、右がアイコム/アルインコ/バーテックススタンダード用) |
“inCore”は、スピーカーとマイクの両方を同軸上に内蔵したイヤホンに、外部騒音を約30dBカット防音性の高い特殊イヤーパッドを付けることで、外部からの騒音を遮断するとともに、話者の発音を咽喉→耳管→鼓膜→外耳道を通してイヤホン内のマイクで集音することにより、騒音の影響を低減させたのが特徴。内蔵したスピーカーとコンデンサーマイクにはエコーキャンセル技術“ハウリング・エコーキャンセラーシステム”が採用され、イヤピースのみでイヤホンとマイクを利用できるため利便性が高く、小さな音量で従来と同じように聞こえるため、イヤホンによる聴覚障害のリスクも軽減できるとしている。
ラインアップは、無線機用の『EM-200-A40』(ケンウッド用)、『EM-200-A40』(アイコム/アルインコ/バーテックススタンダード用)と、携帯電話機用の『EM-200-B00』の3機種で、価格は、無線機用が2万5000円、携帯電話機用が3万3000円。コード長はともに約110cm。携帯電話用については音楽対応の携帯電話機や携帯型オーディオプレーヤーでの利用を考慮し、再生専用のステレオイヤピースも同梱するという。