屋根裏部屋つき一軒家に1人で暮らし、さえない毎日を過ごしていた35歳のおじさん“チンクル”が主人公のニンテンドーDS用ゲームソフト「もぎたてチンクルのバラ色ルッピーランド」が発売された。アソビットゲームシティでは、話題のゲームが発売されると、ゲームのキャラクタに扮した店員が店頭の特設コーナーでよく販売を行なっている。さすがに35歳独身のキモいキャラクタ“チンクル”の格好をしては売らないだろうと思っていたら、さすがはアソビット、やってくれました。
“キモい”と評判(?)のキャラクタ“チンクル”にあえて扮して販売を行なうアソビットゲームシティの店員さん。“チンクル”のコスプレで商売を行なうことで、彼の気持ちがよく理解できるのだろうか? |
なんと、緑色の全身タイツに、赤いブルマーのようなものを履くという、まさにプライドを捨てたとしか思えないようなコスプレをした店員が1人で販売を行なっていたのだ。さすがにこの格好は目立ち、同店を通りすがる通行人の目を引いていた。彼を見かけるや、うつむきながら笑いをこらえて通りすぎる女性や、まるで捨てられた子犬を見るような目で見つめる外国人の姿が印象的だった。CMの影響か、ゲームの売り上げは好調のようで、取材中にも、緑色の全身タイツ店員から商品を購入していく人がいた。
このゲーム「もぎたてチンクルのバラ色ルッピーランド」は、同社の人気アクションRPG“ゼルダの伝説”シリーズに登場する風変わりなおじさん“チンクル”が、ただのおじさんだった頃の物語だ。使命感もなければ、正義感もない、ましてや勇者の血筋とも無縁の、ただのおじさんが“お金集めの先にある幸せ”を探しに旅に出るストーリーで、各地で収集した名産品や、自家調合したアイテムの売却益、人助けによる謝礼金、ボスを倒して入手する戦利金、請負仕事の報酬などマルチな商材を活かしてお金(ルピー)を稼ぐのが目的。損得勘定だけを考えて行動すれば楽しめるお金のやりくりゲームで、最小限の支出と最大限の収入でうまく冒険を進めるのがコツだ。同店での価格は4180円となってる。
“お金集めの先にある幸せ”を探しに旅に出るRPG「もぎたてチンクルのバラ色ルッピーランド」。ジャンルはRPGだが、主人公は決して成長しない | パッケージと同じポーズをとる店員さん。すっかりなりきっているところに店員魂を感じる |