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ロジテック、国内初のSkype認定携帯端末を発売――パソコンなしでSkype可能

2006年08月29日 17時38分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ロジテック(株)は29日、東京・丸の内の丸ビル内コンファレンススクエアにプレス関係者を集め、無線LAN接続可能な環境であればパソコンなしでSkypeへの接続と通話が可能な無線LAN対応携帯端末“Skype専用携帯端末”『LAN-WSPH01WH』を9月下旬に発売すると発表した。価格は2万6355円。

“Skype専用携帯端末”『LAN-WSPH01WH』
“Skype専用携帯端末”『LAN-WSPH01WH』。液晶ディスプレーが1.8インチと小ぶりなため、ストレートタイプの携帯電話機より少し幅がある印象を受ける

Skypeの通話に対応した携帯端末は、海外製のものが一部輸入販売されているが、日本でSkypeの公式認定製品として販売されるのはこれが始めて。同社代表取締役社長の葉田順治(はだじゅんじ)氏は、「エレコムブランドでSkype向けのヘッドセットマイクや(パソコン経由で通話する)Skype受話器、会議用ハンズフリーホン、Bluetooth対応ワイヤレスヘッドセットなど、周辺機器を2年前から手がけ5億円を売り上げている。そうした実績が認められて、日本で最初のパートナーに選ばれた」と背景を語った。

代表取締役社長の葉田順治氏
代表取締役社長の葉田順治氏

“Skype専用携帯端末”はIEEE 802.11b/g対応(Wi-Fi準拠)の無線LAN機能を内蔵し、ルクセンブルクのSkype社と共同で専用ファームウェアを開発。1.8インチカラー液晶ディスプレーを内蔵しており、単体でSkypeサーバーへのログイン、コンタクトシート(Skypeの電話帳)の閲覧と通話相手の選択/確認、通話開始などが行なえる。Skype通話(無料サービス)だけでなく、SkypeIn(一般電話回線からの通話)/Out(一般電話回線への通話)など有料サービスも利用できる。日本語表示も可能だが、端末では日本語入力に対応せず、コンタクトシートの更新などで日本語入力が必要な場合には、別途パソコンからSkypeへのアクセスが必要。

“Skype専用携帯端末”の付属品 Skype通話の手順
“Skype専用携帯端末”の付属品。置奥からマイク付きイヤホン、充電用USBケーブル、ACアダプターSkype通話の手順

リチウムイオン充電池を内蔵し、付属ACアダプターもしくはパソコンなどのUSB端末から充電が可能(充電用USBケーブルも付属)。動作時間は待ち受けが連続約30時間、通話は連続約3時間(使用環境によって異なる)。本体サイズと重量は、幅49×奥行き18×高さ115mm/104g(バッテリー込み)。

セキュリティー機能としてWEP(64bit/128bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSKに対応する。ただし、単体ではSkypeへのアクセス以外の機能(ウェブブラウザーなど)を持たないため、公衆無線LANなど接続前に手続きが必要な環境での利用は事実上不可能。社内や自宅など、接続手順が簡素化された無線LAN環境が必要となる。

開発部スーパーバイザー兼ネットワーク課マネージャーの中田 潤氏
今年4月にロジテックの開発部スーパーバイザー兼ネットワーク課マネージャーに就任した中田 潤氏

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