このページの本文へ

店舗型、郵送型の次はキオスク型に?――無人DVD自動レンタル機でアスタラビスタがサービスイン

2006年08月24日 16時10分更新

文● 編集部 西村賢

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

勤務先近くのコンビニで借りて、自宅近くの駅で返却。そんな、新しいDVDレンタルのスタイルを提供するDVD自動レンタル機、『アスタラビスタ』が登場した。

小倉優子DVD自動レンタル機、『アスタラビスタ』。発表会では小倉優子が登場し、「操作もカンタン!」と実演も

「返却がめんどう」を解決

アスタラビスタ(株)は24日、DVD自動レンタル機『アスタラビスタ』を東京メトロ10駅の構内に設置し、25日からサービスを開始すると発表した。各社の最新映画を中心に20タイトル、330枚のDVDを蓄え、クレジットカード決済でパッケージに入ったDVDを自動で出し入れして利用する。端末は、今後はコンビニなどにも設置する。DVDの返却は、借り出した端末と違う場所でも可能なため、勤務先の最寄り駅で帰りがけに借りて、翌朝自宅近辺の駅の端末で返却するといったこともできる。利用可能時間は朝6時~深夜24時。

レンタル料は24時間350円。延滞は24時間ごとに350円追加料金がかかる。1円1ポイント相当のポイント還元制度もあり、誕生日には350ポイント、平日のレンタルでは10%(35ポイント)が加算される。今後10月中旬をめどに電子マネーへの対応も進めるが、サービスイン当初はクレジットカードのみ対応。また、利用には電子レシート送付のためにメールアドレスの登録が必要になる。

サービス開始時には10台でスタートし、10月中旬に約60台、12月中旬までに約150台を鉄道各社の駅構内に設置。駅構内だけでなく、コンビニ、スーパー、チェーン店、オフィスビル、大型マンションなどの施設にも設置を進め、1年後には全国3000台、60万会員、40億円の売り上げを目指す。

会見冒頭で事業概要を説明した齋藤英一代表取締役社長によれば、米国では、2000年にピークを迎えたDVDレンタル店が、2001年ごろから郵送型のDVDレンタルに徐々に市場を奪われ、その後、2003年ごろから自動無人機型のDVDレンタルが登場。現在では20社あまりが、ひしめく成長市場となっているという。「エンターテイメント市場の動きは、数年遅れで米国と同様のことが日本でも起こるのは自明の理」(齋藤氏)とし、今回の新規事業立ち上げのために今年1月にアスタラビスタを設立した。齋藤氏は「自分自身がレンタルDVDのユーザーとして不便に感じていたのは返却。返すのが面倒くさい」と話し、アスタラビスタは、今見たいという衝動的なニーズに応えられ、返却も容易であることが、郵送型やレンタル店舗との差別化要因だと言う。人気タイトルに絞り、リアルタイムで貸し出し状況を把握することでロジスティックスを効率化。“レンタル中”で借りられない状況を極力なくしたいという。

訂正:記事初出時、齋藤英一氏のフリガナに間違いがありました。訂正してお詫び申し上げます。
齋藤英一氏
齋藤英一(さいとうひでかず)代表取締役社長
選択画面 確認画面
借りたいタイトルを選択タイトル名や料金を確認。同時に3枚まで借りられる
クレジットカード決済 DVD受け取り
クレジットカードをリーダーに通す専用パッケージに入ったDVDが吐き出さされる。返却も同一の口から行なう

なお、サービス開始時点での自動レンタル機の設置場所、および予定タイトルは以下のとおり。

東京メトロ設置駅
上野、日本橋、表参道、大手町、四ツ谷、新宿、日比谷、六本木、溜池山王、麻布十番
サービス開始時の予定DVDタイトル
「The 有頂天ホテル」、「Vフォー・ヴェンデッタ」、「男たちの大和/YAMATO」、「ホテル・ルワンダ」、「SAYURI」、「博士の愛した数式」、「シリアナ」、「輪廻」、「クラッシュ」、「エミリー・ローズ」、「サウンド・オブ・サンダー」、「アサルト13 要塞警察」、「ミュンヘン スペシャル・エディション」、「アンダーワールド2 エボリューション」、「子ぎつねヘレン」、「連理の枝」、「サイレン」、「タイフーン」など

記者会見に特別ゲストとして登場した小倉優子さんは、実際に無人レンタル機の操作を行ない、「すごくカンタン!」と笑顔。DVDレンタル店にも、ふだん特に変装などもせずに行くといい、「でも、私はよくコンビニに行くんで、是非たくさんコンビニにも設置してください」などと話した。

ゆうこりん
お風呂でDVDを見ることもあるという、ゆうこりん

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン