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Mac版のみが備えている“Web”モジュール |
[ASCII24]
今回初めてWindows版を出されましたが、Mac版と異なる点はありますか?
[栃谷氏]
最終的な製品では機能差のない状態で出荷される予定ですが、現状ではWindows版にはなくて、Mac版のみが備えているという機能がいくつかあります。
例えばMac版には“Web”というモジュールがベータ3で採用され、スタイルをHTMLかFlashから選んで、インターネットで写真を公開できるようになりました。
“Slideshow”モジュールでは、“Playback Settings”タブに“Play Music”項目が追加され、『iTunes』に登録してある曲をBGMとして流せるようになっています。
これはフォトグラファーの展示会などで役立ちます。展示会では会場の広さなどの制限があって、フォトグラファーが意図した作品をすべて飾れないことがあります。そこでパソコンを用意して、BGM付きのスライドショーで見せられなかった作品を流すというわけです。
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BGM付きのスライドショーを手早く実現できる。“Overlay Options”タブの“Show Indentity Plate”項目を利用することで、自分の名前を写真の上に重ねて表示することも可能だ |
[ASCII24]
Mac版のほうが先にベータが登場したのはなぜ?
[栃谷氏]
プロのフォトグラファーにMacユーザーが多かったというのが一番の理由です。これは日本だけでなく、世界的に同じ傾向だと思います。プロの方々は、Macはデバイス間で色をきちんと合わせられるという点にメリットを感じているのでしょう。
[ASCII24]
Mac版はアドビ製品で初となる、Intel製CPUでのネイティブ動作に対応した“Universalアプリケーション”です。やはり開発は大変ですか?
[栃谷氏]
楽ではないとは思います。とはいえ、Lightroomはバージョン1.0なので“過去のしがらみ”がありません。20年以上も歴史があるIllustratorなどと比べると、Universalアプリケーション化は難しくなかったのではないでしょうか(笑)。
ちなみにコンセプトを含めてLightroomの開発が始まったのは2~3年くらい前です。
[ASCII24]
現時点の完成度は何%くらい?
[栃谷氏]
完成度に関してはパーセントではなく、時間の問題です。基本的に2006年中に英語版の製品を発表する予定ですので、それまでにどれだけのフィードバックが集まって、機能を実装できるのかというのが鍵になるかと思います。
覚えておいてほしいのは、ベータ3でできなかったことが、ベータ4や製品版で実現されていないわけではないということです。例えばスライドショーで写真が切り替わる際に挿入されるトランジションは現時点でフェード系のもの1種類だけですが、将来的に変わるかもしれません。
[ASCII24]
日本のユーザーがベータ版のフィードバックを行なう場合はどうすればいい?
[栃谷氏]
英語のみですが、Adobe Labsのコミュニティーで受け付けております。ベータ3は2007年1月30日まで無償で利用できるので、ぜひ試してみてください。
Lightroomベータ3の動作環境
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Windows版 |
Mac版 |
OS |
Windows XP SP2 |
Mac OS X 10.4.3以上 |
CPU |
Pentium 4 |
PowerPC G4/G5-1GHz以上 Intel Core Duo |
メモリー |
768MB(1GB以上推奨) |
HDD |
1GB以上の空き容量 |