カスタム設定を使って効率的に容量を節約
基本的にはToast 7の機能限定版だが、後発の強みでPopcorn 2のみの新機能もある。DVDから必要なタイトルや音声、字幕だけを抜き出してバックアップする“オリジナルディスクカット”機能がそれだ。
すべてをバックアップする設定だと圧縮率が36%になってしまうコンテンツであっても、DVDビデオを“カスタム”設定で必要なコンテンツだけに絞り込むことで30%まで改善することができた |
片面2層式DVDのバックアップでは、不要な多国語音声や字幕のデータを削除することで容量を節約し、そのぶん圧縮率を下げて画質を向上させるというテクニックがある。
しかし本家のToastでは、全コンテンツをバックアップするか、最長のメインタイトルのみをバックアップするかといった大雑把な設定しかできず、効率的な容量節約ができなかった。
抜き出すムービーごとに音声と字幕のデータを取捨選択できる。字幕はともかく音声データは、削ると意外に大きな容量節約になるのだ |
その点、Popcorn 2は柔軟な取捨選択が可能だ。どのタイトルを残すか、タイトル中のどの音声・字幕を残すかを自在に設定できる。
この設定をうまく利用すれば、圧縮バックアップでは避けられない画質劣化を最小限に抑えられるわけだ。シンプルなソフトではあるが、使いこなし次第で力をさらに発揮する細かな機能もしっかり備えている。
また、動画変換という重い処理を行うソフトであるため、ユニバーサルバイナリー化の効果も大きい。MPEG-4形式のビデオファイルを例に挙げると、インテルMacのほうが2倍以上の速さで作業を完了できた。
【結論】
【○】
動画関連機能で最もニーズがあると思われるDVDバックアップとiPod用変換をひとつのソフトにまとめ、高い操作性と手ごろな価格を実現している。
【×】
チャプターを選択しての変換ができないので、音楽番組の録画DVDから1曲だけをiPod用に変換したいといったことには対応できない。
【○】
動画関連機能で最もニーズがあると思われるDVDバックアップとiPod用変換をひとつのソフトにまとめ、高い操作性と手ごろな価格を実現している。
【×】
チャプターを選択しての変換ができないので、音楽番組の録画DVDから1曲だけをiPod用に変換したいといったことには対応できない。