首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームなど5社は、秋葉原と茨城県つくばを結ぶ“つくばエクスプレス”の駅構内および列車内を含めた全路線上で、無線LANによるインターネット接続環境の整備が31日に完了すると発表した。これにともない本日、報道関係者向けのデモ走行が行なわれたため、Akiba2GO!も同列車に乗り込み列車内の無線LANを体験してきた。
走行中の無線LANインターネット接続に対応した、つくばエクスプレスの2000系。秋葉原~つくば間を結ぶ快速、および区間快速はすべて無線LANに対応している。ちなみに無線LANに対応した2000系は16編成、非対応の1000系は14編成。約6割の編成が無線LANに対応していることになる |
エヌ・ティ・ティ・ドコモが行なう公衆無線LANサービスの“Mzone”と、FOMAユーザー向け無線LANサービスであるmopera U“U「公衆無線LAN」コース”のサービスエリアに、8月24日よりつくばエクスプレスが含まれるようになる。“Mzone”および、“U「公衆無線LAN」コース”(mopera U)のいずれかのユーザーならば、秋葉原駅からつくば駅までの駅構内と路線上を走る電車の車内から、追加料金なしでIEEE 802.11b無線LANによるインターネット接続が利用可能となる。ここでは本日行なわれたデモ走行の様子をフォトレポートでお届けしよう。なお、同サービスの詳細は“つくばエクスプレスの車内無線LAN環境の整備が完了”の記事を参照して欲しい。
走行中の列車内でインターネット接続をテスト。現在は全線を通じて1.4Mbps程度の速度で通信可能で、ウェブブラウジングやメール程度であれば支障なく利用できるという |
HTC製のWindows Mobile搭載端末「hTcZ」でウェブブラウジング。トンネル内でも途切れることなく通信ができていた | ビジネスコンシューマー向けのFOMA対応携帯電話機「M1000」で浅草駅の周辺情報を検索。これで列車を降りた後に駅構内で迷わずに済むかもしれない |
2000系の3号車と4号車はボックスシートとなっており、飛行機の座席のように肘かけを開けるとテーブルが現れる。ノートPCを置くのに非常に便利だ | インテル株式会社代表取締役共同社長吉田和正氏も自ら列車内で無線LAN通信を行ないながら、取材陣の質問に答えていた |