Mac OS系のプロトコルにも対応
システム開発の(株)インテリジェントワークスは25日、ファイルサーバーへの利用状況を把握するためのログ収集・解析アプライアンス『コンテンツウォッチャー』の販売を開始した。ハードウェアにはインテルのCPUを搭載するMac miniが採用されており、同社が開発したLinuxベースのOS上で稼働する。価格はハードウェア込みで39万9000円。1台で1サーバーに対応し、100台程度のクライアントをサポートできる。アップルストアやシステムインテグレーターを通じて販売し、月間100台の出荷を見込む。
コンテンツウォッチャーは、ファイルシステムのマウント(ログイン)、ファイルやフォルダーの各種操作といった記録をログとしてデータベースとして保存。誰がいつ、どのファイルを開き、どのファイルを削除したかといった記録がすべて残る。保存したログは、ユーザー名、日時、操作の種類などで絞り込み検索ができるほか、レポートとしてPDFファイルに出力できる。また、あらかじめクリティカルなファイルを指定しておけば、アクセス発生時に警告メールを管理者に送る“イエローカード機能”も備える。
対応するファイルサーバーは、Windows 2000 Server、Windows 2003 Server、LinuxなどのSambaサーバー、NASサーバー、Mac OS X Server、Mac OS 9以前のAppleShare IPサーバーなど。ログの管理画面にはブラウザーからアクセスできる。
セットアップはサーバーが接続されているHubに接続し、ログ管理のポリシーや、クライアント・サーバーのIPアドレス、利用者名を設定するだけで完了する。サーバーに新たにソフトウェアを追加するのに比べて、設定は容易で、サーバーに負荷がかからないメリットがある。
2008年4月に施行が予定されている日本版SOX法では、IT統制についても盛り込まれる予定で、ユーザー認証、バックアップ、暗号通信、ログ監視などが義務づけられる。トラブル時の原因究明にログが必須となることから、同社では今秋にもSOX法対応需要が本格的に立ち上がると見る。
ミラーポートを備えるHubに接続して利用する | 管理はウェブブラウザーで行なう |