基調講演も含め、今回のワイヤレスジャパン2006でよく耳にしたキーワードが無線通信規格の“モバイルWiMAX”(IEEE 802.16e)だ。特にKDDI(株)のブースでは、パソコンに差せるPCカードタイプのデータ通信カードが展示され、ハンドオーバーなどの実証実験の様子を公開していた。
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auのブースでは次世代通信インフラ構想である“ウルトラ3G”のコーナーにおいて、モバイルWiMAXのデータ通信カードが展示されており(左)、通信デモも行なわれていた(右) |
“UWB”(Ultra Wide Band:超広帯域無線)にも注目が集まっている一方で、最近はBluetooth機能を搭載した携帯電話機も普及しつつあり、Bluetooth対応周辺機器もいくつか展示されていた。ただ、やはりヘッドセットが多く、画期的と思われる製品は少なかった。
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現在標準化が進められている無線規格“IEEE802.15.4a”は、低距離ながら低消費電力でセンサー類を接続する無線機器に適している。写真は(株)日立製作所が試作した、IEEE802.15.4a採用の腕時計型無線センサー。体温・脈拍・加速度計センサーを内蔵しており、サーバーを介して工場の作業員や家庭内の高齢者の体調を監視できる |
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松下電器産業(株)のブースではBluetooth機能内蔵のFOMA携帯電話機『P902iS』とシチズン時計(株)の腕時計型Bluetoothデバイス『i:VIRT』」(アイ:ヴァート)を組み合わせたデモが行なわれていた。i:VIRTは携帯電話機の着信通知に加え、着信、切断などの操作が腕時計側で行なえる。また腕時計側に電話帳を登録すれば、着信時に発信者の名前を表示することも可能だ |