富士通(株)は12日、デジタルカメラ向け画像処理LSI“Milbeaut(ミルビュー)”の新製品として、第4世代(M-4)となる『MB91683』と動画に対応した『MB91686』の2製品の販売を8月1日に開始すると発表した。サンプル価格は、『MB91683』が3500円、『MB91686』が4000円。
『MB91683』(左)と『MB91686』(右) |
『MB91683』は、コンパクトデジタルカメラ向けの機能をワンチップに集積したもので、音声処理用の機能やカレンダー機能、手ぶれ防止に利用できる高感度撮影やノイズ除去などの画像処理機能を搭載するのが特徴。NANDフラッシュメモリーも搭載しており、格納したプログラムからシステムを起動することもできる。コアの動作クロック周波数は108MHz、画像処理部は54MHz。電源電圧は内部が1.2V、周辺が3.3V、SDRAMが1.8V(DDR2、MobileDDR)/2.5V(DDR1)。パッケージは385ピンFBGA(13mm角)。
『MB91686』は、『MB91683』の機能に、独自のMPEG-4コーデックを内蔵し、動画の録画/再生を可能にするとともに、16bitDSPによるオーディオ処理も行なえるようにした上位製品。動画は640×480画素(VGA)で毎秒30フレームに対応。インターフェースにHDMIやREC656入力も搭載しており、AV機器との接続も容易になっているのが特徴。コアの動作クロック周波数は132MHz、画像処理部は66MHz。パッケージは434ピンFBGA(13mm角)または385ピンFBGA(16mm角)。
“Millbeaut”のロードマップ |
両製品とも、300mmウエハーと90nmCMOSテクノロジーを利用し、同社の三重工場で製造される。なお、同製品は、富士通ヴィエルエスアイ(株)、富士通マイクロソリューションズ(株)、(株)富士通研究所と共同開発したという。