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今年後半のCPU界を制するのはどっちだ!?

今年後半のCPU界を制するのはどっちだ!?

2006年07月11日 09時32分更新

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 それでは最近のニュースの中から、新CPUに関する話題をピックアップしてみよう。まずはAMDの新CPUに関する話題から。

ローエンドからエクストリームまで
マザーボードを共通化するSocket AM2

発表とほぼ同時に市場に出回り始めた、 Socket AM2対応版のAthlon 64/X2およびSempron
発表とほぼ同時に市場に出回り始めた、Socket AM2対応版のAthlon 64/X2およびSempron

 AMDは5月23日(米国時間)に、新しいCPUソケット “Socket AM2”に対応したAthlon 64/X2/FXとSempronシリーズ多数を一挙に発表した。AMDのCPUは従来、 Sempron系の754ピン、Athlon 64系の939ピン、Opteron系の940ピンと、3種類のソケットが乱立していたが、今後 Athlon 64系とSempron系は940ピンのSocket AM2に統合され、これによって同じマザーボードでローエンドCPUの SempronからハイエンドのAthlon 64 FXまでが使えるようになる(Opteronの940ピンとは異なるため、これは搭載不可)。自作派ユーザーには嬉しい仕様だ。

 Socket AM2対応の新CPUは、内蔵メモリーコントローラーがDDR2メモリー対応となり、メモリーアクセス性能が向上した。DDR2メモリーに未対応だった点は、Athlon 64シリーズの数少ない弱点だったため、その弱点も克服されたというわけだ。DDR2対応によりシステム全体のパフォーマンス向上が(地味ながら)期待できる一方で、従来の DDRメモリーは使用できなくなった(メモリーモジュールを流用できず、買い直す必要がある)。

 『Athlon 64 X2 5000+』 Akiba2Go!では同CPUなどのパフォーマンステストを掲載している
『Athlon 64 X2 5000+』 Akiba2Go!では同CPUなどのパフォーマンステストを掲載している

 メモリー周り以外の仕様の違いとしては、 Socket AM2対応のAthlon 64 X2/FXがハードウェアによるハードウェア仮想化技術“AMD Virtualization(バーチャライゼーション)”に対応している点などが挙げられる。しかしコアアーキテクチャー自体には変更はない。

 またSocket AM2対応のAthlon 64/X2とSempronには、通常消費電力のバージョンと低消費電力のバージョンが用意されている。たとえば“Athlon 64 X2 4800+”の場合、通常版はTDP(熱設計電力) 89W なのに対して、低消費電力版は65W。“Sempron 3500+”の場合は、62Wと35Wが用意されている。同じモデルナンバーの場合、TDPの差によって性能に違いはなく、価格が異なるだけだ。予算や消費電力への要求に合わせてCPU選択の幅が増えたのは、地味ではあるが歓迎できる利点と言えよう。

Socket AM2対応のキューブ型ベアボーン。 Athlon 64 X2 5000+を搭載している
Socket AM2対応のキューブ型ベアボーン。Athlon 64 X2 5000+を搭載している

 Socket AM2対応の新CPUは、発表直後から秋葉原のパーツショップなどで販売が開始されている。しかし全種類が店頭に並んでいるわけではなく、Athlon 64 X2の最高速品である “Athlon 64 X2 5000+”や、ラインナップ中最高速品である“Athlon 64 FX-62”などはまだ販売されていない。FX-62 については秋葉原の店頭でデモが披露されるなどして、優れたパフォーマンスは自作派ユーザーの注目を集めている。また低消費電力版の Athlon 64 X2シリーズも販売が始まった。

 対応マザーボードも、マザーボードメーカー各社から続々と発売されている。新CPUとマザーボードが出揃ったことで、Athlon 64シリーズの人気はさらに盛り上がっている。



モバイルもAMD64&デュアルコアに! Turion 64 X2登場

Turion 64 X2シリーズの最高速品“Turion 64 X2 TL -60”
Turion 64 X2シリーズの最高速品“Turion 64 X2 TL-60”

 AMD64アーキテクチャーのデュアルコアCPUは Athlon 64 X2/FXだけではない。AMDは5月17日に、ノートパソコン向けとしては初となるAMD64ベースのデュアルコアCPU “Turion 64 X2”を発表。店頭での販売もすでに始まっている。Turion 64 X2はシングルコアのノートパソコン向けCPU “Turion 64”をベースに、デュアルコア化やDDR2メモリー対応、AMD Virtualizaionなどを盛り込んでいる。

 最高性能品の“Turion 64 X2 TL-60” は、クロック周波数2GHzで512KBの2次キャッシュメモリーをコアごとに備える。TDPは35W。性能やTDPのレンジでいえば、インテルの Core Duoプロセッサーの通常電圧版に対抗する製品だ。Core Duoの低電圧版や超低電圧版に当たるCPUは発表されていない。ソケットは 638ピンの“Socket S1”と呼ばれる独自のもので、Socket AM2とは異なる。

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