シャープ(株)は6日、GSM/GPRS/EDGEの3種類の無線方式に対応した携帯情報端末“ワイヤレスPDA”『PV200』の供給を米国の通信事業者向けに開始すると発表した。発売は10日で、北米市場向けとなる。
キーボードを開いた様子 | 閉じた様子 | |
ワイヤレスPDA『PV200』 |
『PV200』は、北米市場での若者同士のオンライン“チャット”のニーズに応えるために発売する無線通信対応のPDAで、米Danger社の“Sidekick(サイドキック)”の最新モデルに相当する。同社が設計/開発から生産まで一貫して行なう第1弾の製品で、QWERTY方式のフルキーボード、JavaScript対応のフルブラウザー、カメラ、MP3ミュージックプレーヤー、スピーカーフォン、ボイスメモなど多数の機能を搭載した高付加価値モデル。無線によるインターネット常時接続サービスに対応しており、チャットサービス(AOL、Yahoo!、MSN)も利用できる。
ディスプレーは半透過型の2.6インチ液晶パネル(240×160画素、6万5536色表示)を搭載し、カメラは130万画素のCMOSセンサーを搭載する。静止画の最大記録サイズは1280×1024画素。メモリーはフラッシュメモリーが64MB、SDRAMが64MBを実装する。miniSD対応のカードスロットや、Bluetooth 2.0(Power Class 2)も搭載している。連続通話時間は約4.5時間、連続待ち受け時間は約72時間。本体サイズは幅130×奥行き59×高さ22mm、重量は約182g。搭載されるアプリケーションは納入先のキャリアーにより異なる場合があるという。
同社では、同製品を、携帯情報端末“ザウルス”で培ったPDA設計/開発技術と、携帯電話事業で培った通信技術を融合させることで製品化したとしている。