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変わろうとする音楽配信ビジネスの今日

変わろうとする音楽配信ビジネスの今日

2006年07月04日 10時55分更新

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iTunesを使ったことがありますか?
Q:iTunesを使ったことがありますか?

 日本でのサービス開始から約10ヵ月という米アップルコンピュータ社の音楽配信サービス“iTunes Music Store”だが、そのクライアントソフトであるiTunesの利用率は予想以上に高く、“自分の音楽CDの取り込みとダウンロード購入の両方に使っている方”が19.9%、購入には使わず音楽CDの取り込みだけに使うという方は27.3%、逆に購入だけに使っている方が2.1%となり、合計49.3%が利用していることが分かった。

 ちなみに、iTunesを使って音楽をダウンロード購入している方(回答率は23.8%)に曲数を聞いてみたところ、毎月5曲以上買う方は3.2%(占有率では13.4%)、1~3曲という方は4.1%(同17.2%)で、無償ダウンロードの楽曲のみ入手している方は7.5%(同31.5%)という結果になった。

 iTunesを使っている方に満足度を自由記述で聞いてみたところ、“動作が重い”“邦楽のラインナップが少ない”などの意見が散見されたほかは、おおむね満足しているようで、“不満はない”という声がかなり多くを占めた。

iTunes以外の音楽管理/購入ソフトを使っていますか?
Q:iTunes以外の音楽管理/購入ソフトを使っていますか?

 iTunes以外のソフトの利用を聞いてみたところ、“Windows Media Player”が25.2%で最も多く、次いでソニー(株)の携帯音楽プレーヤーやパソコン“VAIO”シリーズに付属している“SonicStage CP”が19.9%、松下電器産業(株)の“D-snap”シリーズに付属している“SD-Jukebox”が6.7%で続き、それ以外は5%未満となる。また、約半数は音楽管理/購入ソフトを使っていないという回答だった。

 これらのソフトの満足度を自由記述できいたところ、“特にない”という意見も見られるものの、“動作が重い”“インターフェースが使いにくい”“転送するためにほかに選択肢がないから使っている”などの不満も少なからず見られた。邦楽の充実度はさすがに高いものの、使い勝手を含む完成度という点では、iTunesに一日の長があるようだ。



iTMSの来日に続く黒船!?
音楽配信の定額制は日本に根付くか?

 最近の音楽配信サービスに関するニュースをまとめて見ていくと、2つのトピックがあることに気づく。一つは音楽配信サービスに“動画配信メニューが追加”され始めていること。もうひとつは、“月額定額制の導入”だ。

最近の音楽配信サービス関連ニュース

マイクロソフトと米ナップスターらが月額固定の音楽配信サービスを今秋開始 KDDI、パソコン/携帯電話向け音楽総合サービス“au LISTEN MOBILE SERVICE”を1月に発表
マイクロソフトと米ナップスターらが月額固定の音楽配信サービスを今秋開始KDDI、パソコン/携帯電話向け音楽総合サービス“au LISTEN MOBILE SERVICE”を1月に発表


 動画サービスが追加されたのは、携帯端末側の液晶ディスプレーやプロセッサーなどのスペックが上がり、動画再生の環境が整ったこと、さらに音楽より単価の高い商材を販売したいというサービス提供側の狙いが重なったことによると思われる。

 一方、定額制の導入は、ユーザーにとっても購入(ダウンロード)した音楽との関わり方が大きく変わる事態だ。マイクロソフト(株)や米ナップスター社らが今秋から開始しようとしている定額制の音楽配信サービスは、これまでの音楽配信がレコード→CDのような音楽を収めた器を変えたように、CD→ダウンロード(形のないもの)という変化とはまったく違う。ダウンロードしたものを再生・聴取(視聴)する権利を毎月購入するということだ。例えて言うなら、これまでは店頭で“CDを購入”するように音楽をダウンロード購入していたものを、定額制導入後はライブ/コンサートのように“聞く”ためのコストを負担する、というわけだ。

 ただし、負担が増える(可能性がある)という悪い話ばかりではない。月々の定額を支払えば配信されている音楽は聞き放題なので、「毎日多くの音楽に囲まれていたい。さまざまな音楽をとっかえひっかえ聞きたい」というスタイルのユーザーには割安なサービスとなるのも事実だ。なにより、ソーシャルブックマーキング(SBM)のように、自分の考えたアルバム情報(曲順、組み合わせ)を公開したときに、相手も定額制に加入していれば、そのアルバムがそのまま相手も聞けるという従来とは違った音楽の楽しみ方、広がり方が実現されそうだ。もちろん、従来のダウンロード販売も引き続き行なわれるので、ユーザーの利用形態(音楽の聴取スタイル)に応じて使い分けるのがいいだろう。

マイクロソフトらは著作権管理機能を使って“月額固定料金”の聞き放題(ダウンロード/プレーヤーへの転送も可能)を打ち出しています。このサービスについて、どう思いますか?
Q:マイクロソフトらは著作権管理機能を使って“月額固定料金”の聞き放題(ダウンロード/プレーヤーへの転送も可能)を打ち出しています。このサービスについて、どう思いますか?

 日本ではまだスタートしていないこの定額制サービスだが、選択式で読者に意見を求めたところ、“定額制を使いたい”という方は12.1%(音楽配信サービスを受ける方に占める割合は22.6%)で、従来通りの“買い切りサービスを使う”という方は18.6%(同34.8%)ほどではないがまずまずの指示率を得ているようだ。また、“聞き放題でさまざまな音楽を試しながら、気に入った曲は買い切りで手元に残す”という新しいスタイルを選択しようという読者が22.4%(同41.9%)と多くを占めたのも印象的だ。

 日本での音楽配信の定額制が成功するかどうかは、扱われる邦楽のカバー率によっても大きく左右されるだろうが、ユーザー側は比較的好意的に受け止めており、風向きは良さそうだ。

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