(株)シマンテックは3日、共通プラットフォームを使用して複雑化するデータセンターソフトウェアを統合するソリューション“Symantec Data Center Foundation”を発表した。異なるメーカーのハードウェアやOSを使用した製品にも対応でき、標準化した環境で管理できる。提供開始は英語版が8月10日、日本語版が8月28日。
ソリューションに含まれるソフトウェアは下記の4種類。
- データ保護ソフト『Veritas NetBackup』
- バックアップ、メディア管理、アーカイビングなどを行なうデータ保護ソフト
- ストレージ管理ソフト『Veritas Storage Foundation』
- データセンター全体のリソースの可視化などを行なうストレージ管理ソフト
- サーバー管理ソフト『Server Foundation』
- クラスタ、アプリケーション動作管理などを行なうサーバー管理ソフト
- アプリケーション環境最適化ソフト『Symantec i3』
- クライアントからストレージまでのアプリケーション環境を最適化させるソフト
それぞれ単体販売も行なわれる予定だが、価格は導入する環境によって異なるため発表されなかった。
各環境にはこれだけ多くのソフトが使われている。その数は100以上! | 各環境でそれぞれ1つのソフトで済むほか、データセンター内でのインターフェースの共通化もできる |
発表会には米シマンテック(Symantec)社のデータセンター管理担当グループプレジデントのクリス・ヘガーマン(Kris Hagerman)氏が出席し、ソリューションに関する説明を行なった。
データセンター管理担当グループプレジデントのクリス・ヘガーマン氏 |
クリス氏は、導入のメリットとして汎用性が高くハードウェアを選ばない点とインフラソフトウェアとしてインターフェースを単一にできる点を挙げた。とくに後者はデータセンターを管理する際に、それぞれの環境のソフトのトレーニングをする必要がなく、共通化されたソフトのトレーニングをするだけで済むので、コスト、時間ともに削減できるという。
また、アメリカでの導入事例では、サーバーソフトウェア投資金額や、ハードウェア投資金額といった直接的なコスト削減といった面でも、約550万ドル(約6億3000万円)削減できたという。