NTTドコモの気になる新機種は?
NTTドコモの新機種(発表会場にて撮影) |
NTTドコモは、この夏モデルとして“FOMA 902iS”シリーズなど全10機種を投入。読者から人気のワンセグ対応機は、残念ながらこの中には含まれないが、今回NTTドコモは“おサイフケータイ”に力を注いでおり、902iシリーズ8機種についてはすべて対応している。それに伴ってセキュリティー機能が強化されており、指紋/顔/声などの生体認証機能を搭載した機種も多く、セキュリティーに不安を感じる読者に喜ばれそうだ。
「SO902iWP+」。発表会場では水に浸けて展示していた |
FOMAとしては初めて生活防水加工を施した「SO902iWP+」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)製)が発表されている。1メートルの水深に30分放置しても浸水しないという本機だが、特徴はそれだけではない。約1.9インチTFT液晶パネル(240×320ドット、26万2144色表示)やカメラ機能(有効130万画素のCMOSセンサー採用)、メモリースティック Duoスロットなどを搭載しており、必要最低限のスペックは満たしている。またおサイフケータイ機能も搭載しているが、生体認証などのセキュリティー機能は非搭載となっている。
「N902iX」 |
技術的に目新しいのは、高速パケット伝送方式である“HSDPA”に対応した「N902iX」(日本電気(株)製)だ。従来、上り/下りとも384kbpsだったデータ転送スピードが、N902iXでは下りのみ最大3.6Mbpsで受信できるようになる。動画配信サービスなどが快適に利用できそうだ。生体認証機能は搭載しないが、遠隔操作により個人データやICカード機能をロックできる“おまかせロック”に対応する。
「F902iS」 |
また、WMA(Windows Media Audio)の再生が可能な「F902iS」(富士通(株)製)も、音楽好きのユーザーには気になる機種だろう。著作権管理技術である “Windows Media Digital Rights Manegement 10”にも対応しており、国内ではWMAでの有料音楽配信サービスを行なっている企業も多く、オンラインで購入した楽曲をそのままF902iSで再生できるのは強みだろう。本体底面には指紋認証センサーを搭載し、セキュリティー面での配慮もなされている。
「D902iS」 | 「N902iS」 |
「P902iS」 | 「SH902iS」 | 「SH902iSL」 |
902iSシリーズとしてはそのほかに、250カンデラの高輝度。高コントラストの液晶パネル(2.8インチ、240×400ドット、26万色)を搭載する「D902iS」(三菱電機(株)製)、静止画撮影時に上下左右あらゆる方向の手ぶれ補正に対応する「N902iS」(日本電気製)、Bluetooth搭載により、ワイヤレスヘッドフォン/ヘッドセットとの組み合わせでケーブルレスの音楽視聴/ハンズフリー通話を実現できる「P902iS」(パナソニック モバイル コミュニケーションズ(株)製)、アルミ素材を使用した高級感あふれる外観と、音楽(SDオーディオ)を約22時間連続再生できるのが特徴の「SH902iS」(シャープ(株)製、5月30日に発売済み)、レザー調の外装により、大人向けのデザインに仕上がっている「SH902iSL」(シャープ製)が発表されている。
「SA702i」 | 「SO702i」 |
また702iシリーズとして、GPS機能FMラジオチューナーを搭載する「SA702i」(三洋電機(株)製)が発表されている。またFOMA 7シリーズでは採用の本体サイズ(幅47×厚さ23×高さ94mm)を実現した「SO702i」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)は5月26日に発売済みだ。