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KDDIとBTがグローバルアウトソーシング事業で合弁会社を設立

2006年06月26日 17時37分更新

文● 編集部 橋本優

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BTグローバルサービス部門のCEOであるアンディ・グリーン氏(左)と、KDDI(株)代表取締役社長兼会長である小野寺 正氏(右)

KDDI(株)と英ブリティッシュ・テレコミュニケーション・ピーエルシー(以下BT)は26日、国際的な事業展開を行なっている企業に対し、通信サービスを含むネットワークアウトソーシングサービスを提供するための合弁会社を設立すると発表した。資本金は15億円で出資比率は1:1、会社設立は8月1日となる。社名は“(株)KDDI&BTソリューションズ(仮称)”となっている。

新会社は通信サービスに加え、ネットワークの構築、運用、保守までを一括で請け負うアウトソーシングサービスを、国内外で事業を展開する企業に向けて提供する。所在地は東京・赤坂の予定で、代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)としてKDDIのシニアアドバイザーの舘野 修(たての おさむ)氏が就任する。また最高業務執行責任者(COO)としてBTジャパン(株)の代表取締役社長であるイアン・プルフォード(Ian Pulford)氏が就任する。従業員数は100名で、新会社には(株)KDDIネットワーク&ソリューションズとBTジャパンから、それぞれグローバルビジネスサービス事業部が移管される。

KDDIは日本国内の企業からの信頼は厚いが、これまでアウトソーシング事業を行なった経験がなく、そのノウハウは保持していない。一方、BTは欧州などでアウトソーシングサービスを提供しており、そのノウハウは保持しているものの、日本における実績がない。そこでKDDIとBTは2004年11月に戦略的提携を行ない、協議を重ねてきたという。その結果、合弁会社を設立するのが最適と判断し、今回の発表に至った。

会見に臨んだBTグローバルサービス部門のCEOであるアンディ・グリーン(Andy Green)氏は、「日本はアメリカに次ぐ2番目の市場」と日本市場の重要性を強調した。また「日本で信頼のおけるパートナーが必要」とKDDIとの合弁会社に期待感を示した。KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺 正氏は「他社に真似ができない、差別化されたサービスが提供できる」と、BTのアウトソーシングのノウハウと同社の日本・アジアにおける通信インフラの融合に自信を見せた。

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