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今、何が買いなのか? ドスパラ秋葉原2号店Prime館に聞いてみた!

2006年06月24日 00時01分更新

文● 編集部

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 自作PCファンにとって、安くて、性能のよいものを手に入れるのは至上の喜びだ。とは言え日々無数に登場してくる製品を1つ1つチェックしてはいられないのも事実。ならばパーツショップの店員さんに忌憚のない意見を聞いてみよう! というということで開始したこの企画。第1回目の今回は秋葉原でも多くの人に支持されているドスパラ秋葉原2号店Prime館に、「これを買えば間違いない!」と太鼓判を押せる注目の製品について聞いてみた。



AM2がついに動き始めた
注目はMSIの製品

 5月24日に11モデルが一斉に登場したAMDのSocket AM2対応CPUであるが、発売当初に秋葉原の各ショップから聞かれたのは「予想よりも動きが悪い」という声であった。現在もその傾向は強いのだろうと思いきや、ドスパラ秋葉原2号店Prime館のフロアマネージャである江藤さんは「ようやくAM2関連の製品が動き始めた」と言う。とくに注目は「ミドルクラス。Athlon 64 X2 4200+より下のライン」とのことで、4万円のラインを切るものが中心となっているようだ。
 これに合わせて各社のマザーも動き始めている。店舗側から見て注目の製品は何かと尋ねてみたところ返ってきた答えは「ずばりMSIの製品」という。MSIのマザーボードはエンスーのゲーマーからも指名買いが多いことでも有名だ。オススメは“nForce 570 SLI”チップセットを搭載したATXマザーボード「K9N SLI Platinum」。2万円台前半という手の出しやすい価格と、SLI環境を構築するには十分な性能を内蔵したバランスのとれた製品で、人気の商品となっているようだ。ちなみにマザーボードの構成は、PCI Express x16×2(プライマリx16/セカンダリx8動作)、PCI Express x1×2、PCI×3、DDR2-800対応のメモリスロットを4本(最大8GBまで)。オンボードインターフェイスは、ギガビットイーサネット、8chサウンド、Serial ATA II×4(RAID 0/1/0+1対応)、USB 2.0などとなっている。
 江藤さんによると「MSIの製品は他社の製品にくらべて性能がいい。例えばCPUやメモリ、HDD、ビデオカードなどを同じ構成にして他社製品と“FFベンチ”を走らせて比べると、平均して1000~1500ポイントほど差が出る」というから、性能重視のユーザーにとっては注目と言えるだろう。ちなみに同店では2万3800円で販売中である。

AM2対応マザーボードのオススメとして“nForce 570 SLI”チップセットを搭載したATXマザー「K9N-SLI Platinum」を挙げてくれた

 では、インテルのプラットフォームの製品はどうなのか。こちらはどうやらエントリーモデルを中心に動きを見せているようだ。同店の売れ筋はFSB533の「Celeron D 355」(3.33GHz)や「Celeron D 352」(3.2GHz)。価格は順に9980円、9900円となっており、他店よりも安くしているのも売れている要因ではないかとしているが、「性能的には3GHzを超えて、かつ1万円を切るところが分岐点になっている」とも分析している。
 これに合わせてかマザーボードもエントリークラスのものが中心のようで、Biostarの“VIA P4M800”+“VT8237”チップセットを搭載したMicro ATXマザー「P4M800-M7A」といった安価な製品が人気になっているという。「グリグリと動く3Dのゲームをしない、と割り切った使い方をする人が購入していく」という話だ。

パッケージ 価格
左が「Celeron D 352」、右が「Celeron D 355」価格は23日現在、「Celeron D 355」(3.33GHz)が9980円、「Celeron D 352」(3.2GHz)が9900円となっている。画像は取材時のもの
安価なLGA775対応マザーとして推薦してくれたBiostar製のMicro ATXマザーである「P4M800-M7A」。価格は4880円

ビデオカードは安価な“GeForce 7950”搭載製品を狙え
HDDは大容量モデルが安くなってきた

 では、ビデオカードの注目製品は何なのか。編集部が秋葉原のショップを回っていて聞こえてくるのは、ハイエンドクラスの製品は発売当初だけ勢いがあり、全般で見るとミドルレンジの製品が中心という声だ。たとえばnVIDIAのGeFoceシリーズならば“GeFoce 7600GT”搭載カード、ATIのRADEONシリーズならば“RADEON X1600XT”といった実売で2万円半ばのラインという。ハイエンドクラスは実売価格が8万円以上になるものもざらで、手を出しにくいということも考えられるだろう。
 これに対して江藤さんは「ハイエンドクラスの製品は、選べばかなりお買い得の商品もある」という。実際に商品を手に紹介を受けたのがXFX製の“GeFoce 7950GX2”搭載カード「PV-T71U-ZDL9」。他の同等クラスの商品が7万円半ばから8万円台となっているのに対し、この商品は実売で6万9800円とかなりお買い得だ。「多くのハイエンドモデルは動作クロックなどの差はありますが、ファンの構成やデザインはリファレンスのものを使用しており、ほとんど差がない」とのことで、安価に組むのならばこういった製品で環境を構築するのも手だという。強力な環境が欲しいというユーザーは、こういった製品を選択してみてはどうだろうか。

XFX
XFX製の“GeFoce 7950GX2”搭載カード「PV-T71U-ZDL9」。同店では実売で6万9800円とかなりお買い得な商品となっている

 そのほか気になるパーツとしてはHDDがあるが、こちらも売れ筋を尋ねてみた。以前、編集部がHDDの価格調査を行なった際には実売価格が1万円前後となる250GBクラスが中心となっていたが、変化はあるのだろうか。江藤さんによれば、最近は300GBオーバーの大容量のHDDが増えてきたため、2万円以下で購入できる400GBクラスにシフトしてきているという。またインターフェイスはSerial ATA対応のモデルが売れ筋の中心となっており、Serial ATAとIDEの比率は7:3から8:2になってきたという。
 オススメは指名買いも多いHGSTの製品。Serial ATA対応400GBモデル「HDS724040KLSA80」はとくに動きがいいという。“DeskStar 7K400”シリーズの製品で、回転数は7200rpm、バッファ容量が8MBとなっている。価格は1万9800円。また容量500GBのSerial ATA II対応モデル「HDS725050KLA360」もオススメとのこと。価格は実売で2万7980円とやや高くはなるが、回転数は7200rpm、バッファ容量16MBとなっており、性能的にも十分。2台組み合わせればTB環境を構築可能だ。TVキャプチャを常時行なっているユーザーには魅力的な製品だろう。

人気は2万円以下で購入できる400GBクラスにシフトしてきているという。その中でもHGSTの製品は指名買いが多いという。オススメできるのはSerial ATA対応400GBモデル「HDS724040KLSA80」と容量500GBのSerial ATA II対応モデル「HDS725050KLA360」

キーボードはロジクール製品に注目

 そのほか周辺機器ではロジクール製品が面白いとのこと。ショップ側の一押しはワイヤレスモデルの「Cordless Desktop S510」。日本語108キーモデルで、左右にコントロールキーを配置しているのが特徴。右側には音量コントロールや再生/一時停止キーなどのメディアコントロール用のキーを、左側にはズームイン/アウトやサスペンド/Fロックキーなどのシステム系のキーを用意している。薄型のモデルの割にストロークが大きいのも特徴で江藤さんによれば「店頭に実物を展示しておくと、飛ぶように売れていく」という話だ。またワイヤレスの割には反応が速いのも特徴で、「これを使ったらやめられない」とのこと。キーボードの購入を考えている人は一度実際に触って、感覚を確かめてみてはいかがだろうか。

S510
ロジクールのワイヤレスモデルである「Cordless Desktop S510」。日本語108レイアウトの薄型キーボードだ薄型にもかかわらずストロークが深いのがこの製品の特徴。江藤さんは「ノートPCのキーボードのようなタッチが嫌いという人はぜひ触り心地を体験してもらいたい。ファンになります」という

 なお同店では、今週末に1万円以上のケースを購入してくれた人に、先着2名限定でZUMAX製のATX電源「ZU-450W」(容量450W)と岡谷エレクトロニクス製のATX電源「OEC-350W14」(容量350W)をプレゼントするとのこと。「9980円とか1万円を超えない製品は、前代未聞の値上げ交渉も可!(笑)」とのこと。また同店では月~金曜に“平日特価”、土日に“週末特価”といった特売を行なっているので、ぜひ同店のウェブサイトを確認して欲しい。お目当ての製品が見つかること間違いなしだ。

電源
こちらが今週末に1万円以上のケースを購入すると先着2名にプレゼントされるという電源。前代未聞の値上げ交渉もOKという
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