このページの本文へ

韓国の地上波テレビ放送をオンライン配信する“KJ韓国テレビ”が開局

2006年06月15日 19時03分更新

文● 編集部 橋本 優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
コリア・ジャパン・メディア・システムズ関係者一同

コリア・ジャパン・メディア・システムズ(株)は15日、韓国の地上波テレビ(アナログ)をオンラインで配信する“KJ韓国テレビ”を開局し、ビデオ・オン・デマンド(VOD)型サービス“BB1(ブロードバンドインターナショナル)”を開始した。利用料金は月額4179円で、専用のセットトップボックス(STB)は無償で貸し出される。ただしサービス契約時に保証金として1万円が必要となる(6ヵ月後に返還される)。

“KJ韓国テレビ”を視聴するのに必要なSTB『CS300』

同サービスは韓国で放送されている地上アナログ放送をIPネットワークを利用して同時再送信するもの。現在視聴可能なのは

  • KBS-World 韓国放送公社(国営放送)
  •     
  • YTN ニュースチャンネル
  •     
  • M-net 音楽チャンネル

の各局の番組で、今後は

  • MBC 韓国文化放送
  •     
  • SBS ソウル放送
  •     
  • EBS 教育放送

といった局の放送も予定している。

対象ユーザーは当面、在日韓国人や韓国人入国者を見込んでおり、サービス開始当初は字幕なしでの放送となるが、近日中に英語の字幕がつく予定。また電子番組表(EPG)も準備しており、こちらは日本語表示にも対応するという。

回線の条件はADSL(8Mbps以上)またはFTTHで、接続事業者やインターネットサービスプロバイダーは問わない。パソコンで視聴することはできず、専用のSTBを介してテレビで視聴する。配信形式は著作権保護されたWindows Media Videoで、画質は番組により異なるが、ビットレートは1Mbps程度で解像度は320×240ドットから640×480ドット程度になるという。

CS300の背面。右から音声入出力(ミニジャック、RCA)、映像出力(コンポジット、Sビデオ)、USB、LANコネクター、ACコネクターが並ぶ

STBは(株)ディエムアイが開発した『CS300』を採用。映像出力はSビデオとコンポジットで、LANは10/100BASE-TXに対応する。またUSB端子がふたつ付いており、付属のリモコン以外にキーボードやマウスを接続して操作することもできるという。

コリア・ジャパン・メディア・システムズの代表取締役社長である鈴木優二氏会場で祝辞を述べる東京都議会議員の樺山卓司氏

コリア・ジャパン・メディア・システムズの代表取締役社長である鈴木優二氏は、今回のKJ韓国テレビ開局に関して「IPテレビの時代が来る」と信じて3年前から準備をしていたという。また「韓日交流の礎になることを考えております」と、新サービスに対する期待感を滲ませた。将来的な展望については「来年6月までには10万人の顧客を獲得したい」と目標を掲げた。そのほか会場には、東京都議会議員の“日韓友好議員連盟”幹事長の樺山卓司氏など多くの来賓者が駆けつけ、祝辞を述べた。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン