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システム設計者が語る、フジテレビ『西遊記』がMacを導入したワケ

2006年06月09日 22時44分更新

文● 編集部 広田稔

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遠山健太郎氏
遠山健太郎氏

映画“ローレライ”や映画“男たちの大和/YAMATO”など、ここ数年、映画/ビデオ業界では作品製作に、アップルコンピュータ(株)のハード/ソフトを導入するケースが増えてきている。2006年1月から3月まで放送されたフジテレビ系列のドラマ“西遊記”も、アップル製品でCGを製作した作品のひとつだ。

そんな西遊記のCG制作グループでシステムを担当した(株)フジテレビジョンの遠山健太郎氏が、先月末に開催された“Apple Post NAB2006 TOKYO”のセミナーに登場し、導入理由やビデオ制作における利用形態などを語った。以下、講演内容のまとめをお届けしよう。




Xserveでレンダーファームやプレビュー用ディスクを構築

今回、西遊記の制作にあたって導入したアップル製品は、ハードでは『Power Mac G5』『Xserve G5』『Xserve RAID』『PowerBook G4』など。ソフトでは統合ビデオ制作ソフト『Final Cut Studio』、ビデオ合成ソフト『Shake 4(シェーク)』、ストレージエリアネットワークを実現する『Xsan(エックスサン)』といった製品です。

システム構成で見ると、CG制作を手掛ける美術センターでは、Shakeの作業用マシンとして4台のPower Mac G5、Xsanに使う1台のXserve G5と2台のXserve RAID、レンダーファーム(レンダリングサーバーの集合)用に10台のXserve G5を使っています。加えて、撮影現場にはFinal Cut Pro HDをインストールした17インチPowerBook G4を導入しました。

美術センターのシステム構成

アップル製品以外では、マイクロソフト(株)の『Windows Server 2003』を使ったファイルサーバー、オートデスク(株)の『Maya 6.5(マヤ)』『3ds max』やアドビシステムズ(株)の『Adobe After Effects 6.5』などを組み込んだWindows機、CG合成に使うノンリニア編集システム『Discreet flame(ディスクリートフレーム)』なども用意しています。


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