このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

システム設計者が語る、フジテレビ『西遊記』がMacを導入したワケ

2006年06月09日 22時44分更新

文● 編集部 広田稔

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PowerBook G4で効率的なワークフローを実現

Final Cut
Final Cut Proを含む『Final Cut Studio』

撮影現場の17インチPowerBook G4は、全体の作業効率を上げるのにひと役買っています。例えば、クロマキー合成用などに撮影したハイビジョン映像を、DVコンバーターやDVデッキにつないでSD(標準解像度)に変換しながらPowerBook G4に保存。撮影の合間にFinal Cut Proを使って、膨大なシーンの中から使う部分のみ切り出して粗編集を行ないます。

この編集結果をQuickTimeムービーとして書き出し、先に美術センターに渡しておきます。美術センター側は、最終的に編集に使うハイビジョン映像が届く前に、どういう素材があって、どのシーンを使うのかという情報を得られるわけです。

PowerBook G4によるこの粗編集システムはトラブルが少なく、私はセッティングした初日だけ立ち会いましたが、その後5カ月くらい運用しても問題なかった。だから高い信頼をよせています。



撮影現場のシステム構成

Xsanの整備などが今後の目標

西遊記は本放送が終わって、4月よりバックアップのアーカイブ作業を始めています。今後ですが、Windows環境で使っていたMayaをMac環境に移行したいと考えています。

Xsanの環境整備も課題です。今回はあくまでshakeのプレビュー用として導入したため、メタデータコントローラーやXserve RAIDが足りない。通常運用レベルに上げて、編集マシンのローカルHDDをXsanでカバーし、アクセス速度の速い環境を提供していきたいです。



前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中