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【COMPUTEX TAIPEI 2006 Vol.5】Shuttleは“MXM”対応の“RADEON X1400”搭載PC『xpc X100』を展示! 発売は7月!

2006年06月09日 11時24分更新

文● 編集部 美和正臣

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Shuttle社から『Core Duo T2400』(動作周波数1.83GHz/FSB667MHz/L2キャッシュ2MB)を搭載した小型パソコン(PC)『xpc X100』が7月に登場する予定だ。同社はCOMPUTEX TAIPEIの会場近くでプレス向けの内覧会を開催し、その際に製品の詳細を見ることができたのでお伝えしよう。

本体
同社はキューブ型PCベアボーンというイメージが強いが、新たに発表した製品は外付け光学ドライブほどの小型PC『xpc X100』となった。カラーはブラックのみとなっているようだ

『xpc X100』のサイズは幅298.6×奥行き210×高さ53.5mmとちょうど外付けの光学ドライブのような大きさ。記録型のDVD記録型スリムドライブが装備されており、前面にはそのスリットが用意されている。マザーボードのチップセットは“i945PM”+“ICH7M”という構成で、メモリーはDDR2 533対応のSODIMMを256MB、HDDはSerial ATA II対応の3.5インチ250GBを搭載する。

注目は装備されているグラフィックスプロセッサー(GPU)で、カナダATIテクノロジーズ社からは未発表の“Mobility RADEON X1400”を使用している(スペックは不明)。さらに驚くのはこのGPUを接続しているインターフェースで“MXM”に対応しているという。下に本製品のケースを開けた写真があるので確認してほしいが、GPUが接続されている部分にはノートパソコン用の無線LANカードを差すような拡張スロットが存在しており、そこにMXMモジュールを接続している。以前からMXMに対応したコンセプトモデルのグラフィックスカードは存在したが、実際にMXMモジュールを使用する製品が登場するのはこれが初めて。これを機に、MXMの普及が加速することを願いたいところだ。

そのほかのスペックは、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック(PRO)に対応する4in1カードリーダー/ライターを装備するほか、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernetを搭載する。電源には容量120WのACアダプターを使用。インターフェースはUSB 2.0×2、IEEE 1394×1、アナログ音声入出力、DVI、S-Video出力、S/PDIF(オプティカル)などを備える。価格はCore Duo搭載モデルが13万円前後となっているほか、Core Solo搭載モデルもラインナップしており、こちらは10万円前後を予定しているという。

HDD 内部
小型PCに珍しく3.5インチHDDを内蔵している。容量は250GBで、インターフェイスはSerial ATA IIに対応する冷却はノートPCのような構造を採用。ヒートパイプ+フィンを小型ファンで冷却を行なう。上のヒートパイプがCPUに、下のものがGPUに接続されている
MXM インターフェース
MXMモジュール部分を拡大撮影してみた。ノートパソコン用の無線LANカードを接続するような拡張スロットに基板が接続されている。これがMXMモジュールだインターフェースはUSB 2.0×2、IEEE 1394×1、アナログ音声入出力、DVI、S-Video出力、S/PDIF(オプティカル)などを備える

1万円台のベアボーンが発売に!
5インチベイに搭載する補助電源も展示

ここからはフォトレポート形式で気になった製品をお伝えしよう。

LGA775対応の『xpc SS31T』。nano BTXフォームファクターのマザーボードにはチップセットとして“SiS 662”+“966L”を搭載。ケースの拡張ベイは5インチ×2、3.5インチ×2(うちシャドウ×1)となっており、こちらもキューブ型ベアボーンPCを得意とする同社とすると、従来のケース形状とは大きく異なっている。価格は1万円台と求めやすい価格になるという
「No Name!」と説明された5インチベイ内蔵用の補助電源。容量は250Wとなっているようだ。興味深いのはこの補助電源への電力の供給方法で、4ピン12Vを利用するという。ACアダプターなどを使用して外部から電力を持ってくる製品が多い中、なかなかスマートな方法と言えるだろう
Socket AM2に対応するキューブ型PCベアボーン『xpc SN27P2』。CPUはAthlon 64 FXもサポートするという。チップセットは“nForce 570”を使用しており、DDR2メモリースロットを4本備えるほか、拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI×1という構成になっている

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