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【COMPUTEX TAIPEI 2006 Vol.4】Acerは20インチ液晶搭載デスクトップリプレイスメントモデルを展示

2006年06月09日 03時36分更新

文● 編集部 美和正臣

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今回のCOMPUTEX TAIPEIでは尖ったコンセプトの製品も当然目立つが、逆に堅実なデザインや機能をウリにしたノートパソコン(ノートPC)を展示しており好感が持てたのがAcer(エイサー)社だ。同社の製品は秋葉原でも人気となっており、気になる人も多いことだろう。



20インチ液晶を採用したデスクトップリプレイスメントモデル

  以前にも秋葉原では19インチワイド液晶パネルを採用したノートパソコンがClevo Computer社から登場して話題になったが、今回、AcerのノートPCブースに展示されていた『Aspire 9800』はさらに大きい20.1インチのWXSGA+液晶パネルを搭載しており、そのサイズに周囲の注目を集めていた。

本体 メディアコントロールキー
AcerのノートPCブースに展示されていた『Aspire 9800』は大きい20.1インチのWXSGA+液晶パネルを搭載デスクトップリプレイスメントモデルだけあって巨大。通常はキーボードの上部に用意されているメディアコントロールキーが左側に配置されている

パネル上部に回転式の解像度130万画素のウェブカメラを搭載。180度ほど方向を変えることができるため、自分撮りのほかにユーザーから向かって対面の被写体を撮影することが可能だ。この回転式カメラをあらゆるノート製品に搭載してきたのが今回の同社のノート製品の特徴で、付属のコントロールソフト『Acer OrbiCam』を利用することによりフェイストラッキング機能を利用できるほか、被写体が人の場合は次の写真のように他のイラスト(今回は恐竜)に置き換えることが可能だ。このソフトが秀逸なのは人の顔の表情を逐一計測しており、ユーザーの表情とイラストの表情が一致するようになっているところで、ユーザーが笑ったり、瞬きをしたりすると、それに合わせてイラストの表情も変わるようになっている。展示機では英語版となっているが、日本に投入するモデルにはカスタマイズしたものが付属するという。

インターフェース ウェブカム
前面にはアナログ音声入出力×各1以外にS/PDIFも装備。臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能だパネル部分には130万画素のウェブカメラを搭載している。今後の同社のノートPCの多くにはこうしたウェブカメラが装備されるという
ソフト ソフト2
ウェブカムを起動されたところ。ソフトウェア的にフェイストラッキングを行なえるようになっている人の顔の表情を逐一計測しており、ユーザーの表情とイラストの表情が一致するようになっている。ユーザーが笑ったり、瞬きをしたりすると、それに合わせてイラストの表情も変わるようになっている

そのほか付属のソフトには、今後投入するノートPCには必ず搭載するというシステムコントロールを行なうランチャー『Empowering Technology』が用意される。このソフトはユーザーごとに専用のセキュアー領域(最大4GB)を作成してファイル管理が可能な『eDataSecurity Management』や、接続されているデバイスの使用権限をユーザーごとに設定可能な『eLock Management』、そのほかメモリー管理ソフトの『Memory Optimization』、従来はBIOSレベルで設定しなければならなかった起動ドライブの順序選択機能『Boot Seqence』などが用意されており、よりユーザーが簡単にシステムを変更可能だ。スペックはCPUにCore Duoを使用。ビデオチップに米NVIDIA(エヌビディア)社製の“GeForce Go 7600”を採用しており、容量240GBのSerial ATA接続のHDDを2基搭載。ドルビーデジタルLive!/DTSに対応したサウンド機能のほか、本体前面に用意しているスピーカーと本体に内蔵したサブウーファにより、ノートPCながら臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能となっている。

Empowering Technology
今後投入するノートPCにはシステムコントロールを行なうランチャー『Empowering Technology』が用意される

そのほかFerrariモデルも登場

以前フェラーリとのコラボモデル『Ferrari4000』を発売していたが、その後継モデル『Ferrari5000』も展示されていた。Ferrariレッドのラインとカーボンクロス柄を合わせたデザインは、よりソリッド感を増している。CPUにはTurion 64 X2を採用。液晶パネルは15.4インチのWSXGA+(1680×1050ドット)またはWXGA(1280×800ドット)を選択できる。なお、説明によると電源ボタンを押すことにより、Ferrari特有のエンジン音が聞こえるとのこと。ひと味違ったモデルが欲しいという人には興味深い製品と言えよう。

Ferrari ディスプレー
『Ferrari4000』の後継モデル『Ferrari5000』も展示されていた。レッドラインととカーボンクロス柄を合わせたデザインはよりソリッド感を増している。こちらもウェブカムを装備しているそのほかワイドタイプの液晶ディスプレーも多数展示していた。従来の4:3の画角のものがほとんど展示されていなかったのは時の流れというものか

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