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【COMPUTEX TAIPEI 2006 Vol.2】“Core 2 Duo”は3倍速い! インテルがTaipei 101で“Intel 965”+“Core 2 Duo”の実力を証明?

2006年06月07日 23時10分更新

文● 編集部 美和正臣

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7日(現地時間)、“COMPUTEX TAIPEI 2006”の会場に隣接する“TAIPEI 101”にて、米インテル社の次期チップセット“i965 Express Chipset”ファミリーを紹介するプレス向けイベントが開催された。会場では米AMD社の“Athnlon 64 FX ”と“Core 2 Duo”でのエンコード速度比べる実験が行なわれるなど、インテルプラットフォームの優位性を強調した。

チャンドラ
上席副社長兼セールス&マーケティング統括本部長のAnand Chandrasekher(アナンド・チャンドラシーカ)氏。現地時間の6日、“i965”チップセットシリーズの発表を行なった
リチャード
チップセット用の300mmウエハーを手に持ち、“i965”チップセットシリーズの概要を語るチップセット&モバイルプラットフォームグループ・ジェネラルマネージャのRichard Malinowski(リチャード・マリノフスキー)氏

上席副社長兼セールス&マーケティング統括本部長のAnand Chandrasekher(アナンド・チャンドラシーカ)氏の挨拶のあと、チップセット&モバイルプラットフォームグループ・ジェネラルマネージャのRichard Malinowski(リチャード・マリノフスキー)氏が、“i965”チップセットについて解説した。

氏によると“i965 Express Chipset”ファミリーは基本となる“P965”を軸にして、ビデオ出力機能のほかにクライアントの管理やセキュリティー機能を付加させたビジネス向けの“Q965”、ビデオ出力機能にHigh Definition出力や映像のシャープ化機能、カラーコントロール機能を付加した“Clear Video Technology”に対応する“G965”で構成されるという。“G965”はエンターテイメント向けの製品で、“Viiv”に対応するほか“HD Audio”もサポート。会場のデモではHDフォーマットの映像を再生し、スムースな動画再生や5.1ch音声の再生が可能ということを強調した。

その後、AMDの『Athlon 64 FX-60』をオーバークロックして“Core 2 Duo”のモデルナンバー“E6700”と同等の動作周波数にした時の結果を紹介。『iTunes 6.04』や『PC Mark05』など5つのエンコード速度のグラフを示しながら、『Athlon 64 FX-60』よりも1.1~1.5倍は高速に動作すると説明した。また、“Athnlon 64 FX”と“Core 2 Duo”を同等のクロックに合わせ、動画エンコードとExcelの計算を同時に実行し、速度を実際に計測する実験(テスト環境は不明)も行なわれた。結果は“Athlon 64 FX”の36秒に対して“Core 2 Duo”は11秒となり、周りにいた日本人記者からは「製品が登場したら、ぜひ検証してみなければ」という言葉が漏れていた。

なお、インテルによると、6月~8月にかけて“Core 2 Duo”を出荷。7月に動作周波数2.93GHzのハイエンド向けCPU“Core 2 Extreme”を、年内に3.20GHzの製品を発売するとのこと。また“i965”チップセットの出荷は今後2ヵ月の間で行なわれるとしている。本日、秋葉原でもすでに“P965”を搭載したMSI社製の『P965 Neo-F』のサンプルが登場していることから、日本での発売も間近かもしれない。

プレゼン資料 テスト
インテルによると、AMDの『Athlon 64 FX-60』をオーバークロックしてCore 2 Duoのモデルナンバー“E6700”と同等の動作周波数にした時の結果とのこと。差は1.1~1.5倍ほどとなっている“Athnlon 64 FX”と“Core 2 Duo”で、動画エンコードとExcelの計算を実際に行ない、速度を計測する実験では、“Athlon 64 FX”の36秒台に対して“Core 2 Duo”は11秒台という結果になった

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