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マイクロソフト、“Biztalk Server 2006”と“Visual Studio 2005 Team Foundation Server”を発表

2006年06月06日 18時36分更新

文● 編集部 小西利明

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マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の鈴木協一郎氏
マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の鈴木協一郎氏

マイクロソフト(株)は6日、ビジネスプロセス・電子商取引アプリケーションの基盤となるサーバーソフト『Microsoft Biztalk Server 2006』(Biztalk 2006)と、企業内アプリケーションの共同開発作業を支援するサーバーソフト『Visual Studio 2005 Team Foundation Server』(VSTFS)を発表した。両製品とも1日から発売されているほか、VSTFSは評価版が同社ウェブサイトにて公開されている。

東京都内のホテルにて開催された報道関係者向けの説明会では、これらの製品に対応するアプリケーション開発環境やソリューションを展開するパートナー企業の代表取締役社長も出席し、自社のソリューションと両製品との連携をアピールした。冒頭で挨拶を述べた同社執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の鈴木協一郎氏は、Biztalk 2006とVSTFSを含むVisual Studio 2005シリーズ(VS 2005)、データベースサーバーの“SQL Server 2005”をビジネスにおけるアプリケーションプラットフォームの核となる3製品に位置づけ、特に2月に出荷開始したSQL Server 2005とVS 2005については、それぞれ国内での売上が非常に好調であると述べた。SQL Server 2005は出荷後2ヵ月間でライセンスの約7割がSQL Server 2000から2005へと移行。VS 2005も出荷時の売上が国内で過去最高を記録したほか、無償ダウンロード版が配布されている“Visual Studio 2005 Express Edition”は、30万以上のダウンロードが行なわれたという。

同社が定義するアプリケーションプラットフォームに求められる機能。プレスリリースなどでは“層”と表現されている アプリケーションプラットフォームの各層に、同社製品を当てはめた図。ビジネスプロセスを結ぶBiztalk 2006は“SOA&ビジネスプロセス”に、VSTFSは“開発”に、SQL Server 2005は“データマネージメント”に位置づけられる
同社が定義するアプリケーションプラットフォームに求められる機能。プレスリリースなどでは“層”と表現されているアプリケーションプラットフォームの各層に、同社製品を当てはめた図。ビジネスプロセスを結ぶBiztalk 2006は“SOA&ビジネスプロセス”に、VSTFSは“開発”に、SQL Server 2005は“データマネージメント”に位置づけられる

また同社のアプリケーションプラットフォームに関するビジョンについて説明した、米マイクロソフト アプリケーション プラットフォーム&デベロッパーツール ジェネラルマネージャのスティーブン・グッゲンハイマー(Steven Guggenheimer)氏は、ビジネスは人が動かすものと強調したうえで、「ビジネスの中のアプリケーションが、人をつなげていく。情報やビジネスプロセスへとつなげていく」と述べ、アプリケーションプラットフォームが企業内や企業間を結んで、人々の能力を最大限に引き出して使うものだとした。同社ではプラットフォームに求められる機能を、“ユーザー向け機能”“ビジネスインテリジェンス”“SOA&ビジネスプロセス”“データマネージメント”“インフラ&マネージメント”“開発”の6機能に分類。グッゲンハイマー氏はVS 2005とVSTFSは開発に、Biztalk 2006はビジネスプロセスに、SQL Serverはデータマネージメントに属する製品と定義した。中でもビジネスプロセスの重要性を強調し、ビジネスプロセスを「人とビジネスアプリケーションをつなげる糊」と称して、これに向けたツールを提供すると述べた。

説明会に招かれたパートナー企業からは、(株)富士通関西システムズ日本ユニシス(株)、日本電気(株)の代表者が登壇し、自社の基幹システム開発環境とVS 2005やVSTFSの連携について簡単な説明が行なわれた。またBiztalk 2006に対応するソリューションについては、東日本電信電話(株)やJFEシステムズ(株)の2社が、基幹システムとフロントエンド(ウェブベースやOffice systemのアプリケーション)をBiztalk 2006を通じて結ぶ自社ソリューションの例を紹介した。マイクロソフトのプレスリリースでは、VSTFS対応を表明した企業が14社、Biztalk 2006対応を表明した企業は12社にのぼるという。

またグッゲンハイマー氏は講演の最後で、Biztalk 2006のアップデートである“Biztalk Server 2006 R2”について簡単に触れ、Windows Vistaのサーバーバージョン“Longhorn Server”でサポートされる予定のソフトウェアプログラミングモデル“WinFX”や、2007 Office systemへの対応などが行なわれると述べた。

講演の最後にちらりと示された、Biztalk 2006 R2での変更点。Longhorn ServerでサポートされるWinFXやOffice 2007への対応が行なわれるもよう
講演の最後にちらりと示された、Biztalk 2006 R2での変更点。Longhorn ServerでサポートされるWinFXやOffice 2007への対応が行なわれるもよう

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