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レノボ・ジャパン、Core Duo搭載で12万9990円からの低価格モバイルノートを発売

2006年06月06日 16時09分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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レノボ・ジャパン(株)は6日、東京・表参道の青山ダイヤモンドホールにプレス関係者を集め、光ドライブとHDDを内蔵する“2スピンドル”タイプのモバイルノートパソコン『Lenovo 3000 V100』を13日に出荷開始すると発表した。光ドライブやHDD容量の違いによる4モデルが用意され、CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ&40GB HDD搭載の最廉価モデルは同社ダイレクト価格で12万9990円となっている。

Lenovo 3000 V100のラインナップ

今回もテーマカラーである“オレンジ”と一緒に展示された“Lenovo 3000 V100”
今回もテーマカラーである“オレンジ”と一緒に展示された“Lenovo 3000 V100”
Lenovo 3000 V100 0763-G9J
Intel Core Duo T2300E-1.66GHz/Intel 945GM Expressチップセット/PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB(最大2GB)/HDD 40GB(毎分5400回転、SATA接続)/12.1インチWXGA液晶ディスプレー内蔵/IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ/指紋センサー内蔵/Windows XP Home Edition SP2
12万9990円
0763-J3J
上記と同一ハードウェアスペック/Windows XP Professional SP2
14万490円
0763-64J
Intel Core Duo T2300E-1.66GHz/Intel 945GM Expressチップセット/PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB(最大2GB)/HDD 100GB(毎分5400回転、SATA接続)/12.1インチWXGA液晶ディスプレー内蔵/IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN&Bluetooth/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/指紋センサー&130万画素CMOSカメラ内蔵/Windows XP Home Edition SP2
15万7500円
0763-G2J
上記と同一ハードウェアスペック/Windows XP Professional SP2
16万8000円

Lenovo 3000 V100は、今年3月に発表された“Lenovo 3000”のラインナップに含まれるノートパソコン3シリーズの最後発となる。向かって右側面の固定式ベイ(換装不可)に光ドライブを内蔵し、液晶ディスプレーは同社が“Vibrant(力強い)View”と呼称する高輝度高発色な12.1インチWSXGA液晶パネル(1280×800ドット/1677万色表示)を採用。CPUは全機種共通でIntel Core Duo T2300E-1.66GHz(低電圧版)を搭載する。

V100の左側面 V100の右側面
V100の左側面V100の右側面。光ドライブのイジェクトボタンがテーマカラーのオレンジになっている

上記以外のスペックとしては、グラフィックチップにチップセット内蔵機能(GMA950)を採用し、メインメモリーのうち最大128MBを共有。インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394(4ピン)×1/外部RGB出力/オーディオ入出力など。通信機能は無線LAN(上位機種は加えてBluetooth)のほかに、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載、69の国と地域で利用可能となっている。拡張スロットは、ExpressCard/54×1と、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/同 Pro/xDピクチャーカードに対応したマルチカードスロットを備える。

キーボードは一般的なノートパソコンと同じ6列(ThinkPadシリーズとは異なる)で、ファンクションキーの上部には“Lenovo Care”ボタン、およびWindowsを起動せずにCD/DVDや音楽/動画ファイルの再生を行なう“インスタント機能”ボタンなどを備える。Lenovo Careは、ThinkVantageで提供してきたユーザー補助機能の一部を、SOHO/個人ユーザー向けに搭載したもので、バックアップ/リストアやデバイスドライバーの自動更新などの機能を実現する。また、Windowsを起動せずにCD/DVDや音楽/動画ファイルの再生を行なうインスタント機能は、他社では広く採用されているが、レノボ・ジャパン(および前身の日本アイ・ビー・エム(株))では極めて珍しい「遊び心のある、個人ユーザーを意識した機能」だとしている。

Lenovo 3000 V100に搭載した“遊び心”の数々
Lenovo 3000 V100に搭載した“遊び心”の数々

本体サイズと重量は、幅305×奥行き246×高さ32.3(最薄部31.7)mm/1.95kg(コンボドライブモデル)もしくは1.99kg。バッテリーはリチウムイオンタイプの6セル仕様で、駆動時間はJEITA測定法1.0準拠の同社測定値で4.2時間。消費電力は最大65W/標準11.79W/最小1.35W。


執行役員 ビジネス開発事業担当の荒川朋美氏 執行役員 広報・マーケティング&ストラテジー担当の石田聡子氏
テーマカラーのオレンジのシャツで颯爽と登壇した、執行役員 ビジネス開発事業担当の荒川朋美氏執行役員 広報・マーケティング&ストラテジー担当の石田聡子氏

発表会には、執行役員 ビジネス開発事業担当の荒川朋美氏、執行役員 広報・マーケティング&ストラテジー担当の石田聡子氏らが出席し、ThinkPadシリーズとLenovo 3000シリーズのビジネスモデルの違いなどを説明した。最初に荒川氏が壇上に立ち、「価格を最初に発表するのは、これが初めて」と切り出して、Lenovo 3000シリーズが価格競争力で直販系メーカーなどの他社製品と競争していく姿勢を鮮明にした。

レノボ・ジャパンの2つのビジネスモデル
レノボ・ジャパンの2つのビジネスモデル

荒川氏の発言によると、現在のレノボ・ジャパンのビジネスは、旧“IBM型”と呼ぶ大企業向けの一括受注・納品体制と荒川氏が担当する個人・SOHO向け個別受注・販売体制の2ラインが個別に走っており、その売り上げ比は半々程度だという。旧IBM型ビジネスでは、顧客のニーズをまずくみ取って、それを開発側に反映させ、(1~2年に渡る)長期の供給体制に足る製品開発を行なっている。

これに対してLenovo 3000の個人・SOHO向け体制では、最初にデザインや技術面のトレンドを取り入れた製品開発を行ない、市場にいち早く製品化して提供する。長期に渡っての供給計画を検討せず、その分価格面での競争力を付けて競合する直販メーカーに合わせた価格改定も積極的に行なっていく、という180度異なる姿勢で取り組んでいるという。

石田氏もその話を受けて、「顧客の要望が大企業と中小企業やSOHOで異なるのは当然のこと。IT部門が存在して、そこが一括導入する場合には管理・運用性に長けたThinkVantageを。IT部門なんてないよ、という小規模オフィスでは、個人ユーザーが導入・運用しやすいLenovoCareを、という違いがある」と両者の違いを説明した。

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