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Cyber-shot DSC-H5

Cyber-shot DSC-H5

2006年06月05日 16時23分更新

文● 行正 和義

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Cyber-shot DSC-H5

ソニー

オープンプライス(実売価格:6万円前後)

大型ボディーに手ぶれ補正付き高倍率ズームを搭載

ソニーの「Cyber-shot DSC-H5」
写真1 ソニーの「Cyber-shot DSC-H5」。
“SONY Flash on ASCII”
「サイバーショット DSC-H1」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”に移動します。

 「Cyber-shot DSC-H5」は、かんたん操作と高倍率ズームレンズによって、子供の運動会などで活用しやすいデジタルカメラだ。現行の「Cyber-shot DSC-H1」の後継・上位モデルにあたり、単3電池駆動による大柄なボディーや光学式手ぶれ補正付き12倍ズームレンズといった特徴はそのまま継承するものの、H1が510万画素だったのに対し、H5は710万画素へと高画素化している。背面の液晶モニタは2.5インチから3インチへと大型化して見やすくなったほか、最高感度がISO 1000相当(従来はISO 400相当)まで上げられるようになった。



前面
写真2 ボディーに比べてレンズ鏡胴部はかなり太い。前傾したシャッターボタンとその前に配置されたダイヤルや微妙に曲面となっている左側面などホールドしての操作感はなかなかよい。

 これは、マニュアル撮影時のISO感度設定で1000まで指定できるほか、“高感度オート”と呼ばれる撮影モードが新たに用意され、通常のISO感度オートではどんなに暗いシーンでも最高でISO 320相当までしか上がらないが、高感度オートでは1000相当まで自動で感度アップする。これにより、同社の最近の手ぶれ補正付きデジタルカメラと同様に、光学式手ぶれ補正+高感度という“ダブルでブレない”(手ぶれと被写体ぶれを同時に防ぐ)を謳っているわけだ。同時に、Cyber-shotシリーズの最新モデルと同様、カラーモードに“ビビッド(彩度強調)”が加わり、撮像素子や画像処理の向上によってダイナミックレンジも広がるなど、細かく機能が上がっている。



左側面 右側面
写真2、3 電源ONによって伸張するレンズよりも背面に突き出たEVF部が持ち運びの際にやや邪魔になるものの、左にオフセットされていることもあって鼻の頭の脂が液晶面に付いてしまうことは少ない。左側面(写真左)のフタの下にはUSB、AV出力が用意されている。

 また、内蔵フラッシュが大光量化しており、到達距離はDSC-H1の6.8mから16mへと大幅に向上した。単に遠いところにある被写体を撮れるというだけでなく、10人以上が並んだ記念撮影のようなシーンでもワンフレームに明るく収められるのは便利だ。

上面
写真4 大きなモードダイヤルの左にあるのが電源ボタンと光学式手ぶれ補正のON/OFFボタン。手ぶれ補正ボタンの下にあるFINDER/LCDボタンでEVF(電子ビューファインダー)と液晶ディスプレーを切り替える。

 ボディーは大きなレンズ鏡胴部とグリップによってホールド性が極めてよく、モードダイヤルをはじめとしたスイッチ類も大きめで使いやすい。シャッターボタンの前にはジョグダイヤルも装備するためマニュアル露出時の絞り・シャッター速度指定やプログラムオート時の露出プラスマイナスといった操作がすばやく行なえるのもありがたい。やや残念なのは、液晶パネルが大型化したため背面のカーソルキーなどの操作部が右側に圧迫されている点だろう。大柄なボディーもあってボタン類のサイズは大きいのだが液晶パネルを避けるために右側に移動してしまい、特にズームレバーが本体の端のほうにあるため手に持ったときの親指の位置から離れてしまい、ズームの度にカメラの握りを変えなくてはならないのには、やや不便を感じた。

背面
写真5 箱型ボディーといってもレンズ部の丸みがそのまま左側面となっていることが分かる。大きな液晶モニタの視認性は非常によいが、ホールド時に親指をあてがう位置とズームレバーがやや離れているのが気になった。

 ボディーは大きく感じるものの、電源OFFの状態では沈胴したレンズとグリップがほぼ同じ高さになり、立方体に近い形状はカバンなどへの収まりも悪くない(どちらかと言えば背面に突き出す電子ビューファインダー部のほうが収納時の邪魔になる)。とはいえ電源を入れれば軽快に動作するし、沈胴レンズの伸張も3cm程度と、取り回しにくいほどではない。撮影画像も、同社ならではのすっきりとした発色となっている。周辺部(エッジ)に着色が見られるのは、高倍率ズームであればやむをえないところもあるだろうが、できればもう少し抑えてほしかったところだ。

底面の電池室 レンズ
写真6 底面から単3電池×2本とメモリースティックDuoを装着する。電池室のフタは2段階で開くようになっていてメモリースティックDuoの交換のたびに電池が落ちてしまわないようになっている。最近のCyber-shotシリーズと同様に電池室側面にあたる本体右側面下部には切り欠きが設けられており、通常のDCプラグではなく単3電池型の給電端子を持つACアダプターを用いる。写真7 標準でレンズフードとコンバージョンレンズアダプターが付属する。レンズキャップは本体にもアダプターにもそのまま装着可能。

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