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月額固定で全曲聴き放題の時代は来るか

2006年05月31日 19時10分更新

文● 編集部 西村賢

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時限管理DRMで立ち上がる新コンテンツビジネス

マイクロソフト(株)は31日、Windows Media Player11日本語ベータ版のダウンロード提供を開始したのに合わせ、携帯音楽プレーヤー、携帯電話、オンラインコンテンツ配信サービスなどを提供するパートナー企業8社と共同会見を開いた。いずれも、マクロソフトのデジタルコンテンツ向け著作権保護技術“Windows Media Digital Rights Management 10”(WM DRM10)を含む“Windows Media Technology”(WMT)を使って、新たなデジタルコンテンツ配信ビジネスに期待をかけるプレーヤーたちだ。

パートナー企業
WMT対応デバイスを手にするパートナー企業。左から(株)東芝、クリエイティブメディア(株)、マイクロソフト(株)、日本ビクター(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、アイリバー・ジャパン(株)の代表

ナップスターの定額音楽配信は米国で60万会員突破

昨年10月にタワーレコード(株)と提携する形で合弁会社を設立し、日本の音楽配信市場への参入の機をうかがうのが米ナップスター社だ。日本法人のナップスタージャパンは、タワーレコードのもつ音楽インフラと、ナップスターのもつ配信ビジネスモデルを持ち寄ったサービスを秋にも提供予定という。サービス開始時までに洋楽・邦楽を150万曲を用意し、月額固定の料金で、全楽曲が聴き放題になるというサービスだ。

米ナップスターは、かつてP2Pの違法音楽ファイル交換サービスとして知られていたが、現在では欧米を中心に、堅実な音楽配信サービスを立ち上げている。なかでも、昨年開始した月額固定の定額会員制サービスは2006年3月末時点で60万人の有料会員を獲得している。ナップスタージャパンは、米ナップスター同様に、定額会員制聴き放題サービスと、楽曲を1曲単位またはアルバム単位で購入するサービスの2種類からなるという。米国での価格は、パソコン上でのみ視聴するサービスは月額9.95ドル(約1120円)、ダウンロードした楽曲を携帯音楽端末に移して持ち歩けるサービスであれば月額14.95ドル(約1680円)となっている。

WMP11ベータ版公開に合わせた今回の発表会席上にはNTTドコモの顔もあった。既発表の夏モデル『FOMA P902iS』はDRM10の携帯デバイス向け技術、“DRM10 for Portable Devices”をサポートする携帯電話だ。P902iSを手にしたNTTドコモの板倉仁嗣商品企画担当部長はあまり多くを語らなかったが、NTTドコモは昨年11月にタワーレコードの発行済み株式の約42%を約128億円で取得し、両者は資本・業務提携している。ナップスタージャパン同様に、タワーレコードとの協業による音楽配信の定額制サービスが視野に入っていたとしても不思議ではない。

語学コンテンツにも定額制

会員制の定額コンテンツ配信サービスは、音楽以外にも市場が広がる可能性をもっている。(株)青山キャピタルが6月14日からサービスを提供すると発表した語学学習サービスはDRM10の使用期限制御によって月額料金固定によるレッスンビデオやレッスンオーディオの配信を行なう。東芝のgigabeatなど、DRM10に対応した携帯プレーヤーで視聴できる。

こうした月額固定料金によるコンテンツ視聴サービスは、音楽配信ビジネスで先行するiTunes Music Storeには見られない販売形態で、マイクロソフトWindows本部のジェイ・ジェイミソン(Jay Jamison)本部長は「Windows Media Technologyは、ビジネスモデルやハードウェアの選択肢が広いのがiTunesに対するアドバンテージ」と話した。マルチプラットフォームを武器に、音楽配信ビジネスで先行するiTunesを追い上げる構えだ。

マイクロソフト(株) Windows本部本部長、ジェイ・ジェイミソン氏

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