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ボーダフォン、2005年度の決算を発表――契約者数は大幅増となるも売り上げ高は微減

2006年05月30日 20時55分更新

文● 編集部 橋本 優

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ボーダフォン(株)は30日、2005年4月1日から今年3月31日までの決算を発表した。

左から、ボーダフォン(株)の執行役 財務本部副本部長の建石成一氏、常務執行役 財務本部長の藤原和彦氏、取締役の後藤芳光氏

売り上げ高は1兆4676億円で前年度比0.2%減となった。契約数は前年度比7万9900件増の16万9200件と大幅に増加した反面、経常利益は前年度比51.5%減の744億円と大幅に減少した。ただし特別利益(過年度の調整金など)が200億円あり、純利益としては同69.4%減の495億円となっている。

経常利益が大幅に減少した理由について、同社は営業活動に関わる経費が増加したことを理由に挙げた。また加入者数は増加しているものの、定額サービス“LOVE定額”の開始に伴ってARPU(アープ:加入者1人あたりの月間の売り上げ高)が前年比4.2%減の5980円になったことも影響しているという。

契約者数が増加したことについて同社は、年度初めに目標として掲げた“反転攻勢”が実現した結果とし、好調であることをアピールした。またARPUについては、3G(第3世代携帯電話機)の普及が向上の鍵だとした。同社加入者のうち、3G契約者の割合は20%で、前年度の6.1%から急速に増加している。設備投資額も前年比37.6%増の2398億円に増やしており、これらのほとんどは3Gの設備増強に充てているという。これにより顧客満足度も上昇しており、さらに3Gへの移行の加速が期待できるとした。

なお、同社は4月27日にソフトバンク(株)に買収され、10月には名称を“ソフトバンクモバイル株式会社”に変更することを表明しているが、来期の業績見通しなどについては一切明らかにしなかった。

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