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【T指令のパーツで遊ぼう!! No.6】久々に登場したS3製のGPUを搭載したビデオカードをチェック!!

2006年06月06日 18時32分更新

文● T指令

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違うGPUの組み合わせ“Chrome S27”+“Chrome S25”の性能は?

 2枚での使用が本来は非対応の“Chrome S25”で“MultiChrome”が動作した、ということは“Chrome S27”と“Chrome S25”の組み合わせたでも“MultiChrome”動作する可能性が非常に高くなる!! というわけで、さっそくプライマリカードに「XIAiS27-DV128 DDRIII」、セカンダリカードに「XIAiS25-DV256 DDRII」を取り付けて実験開始。起動後に画面のプロパティを確認すると、やはり“MultiChrome”の設定項目が現れた。実際にベンチを実行してみると、“3D Mark 05”が“4602”、“3D Mark 06”が“1515”で、動作状況の黄色いバーも表示された。どうやら問題なく“MultiChrome”が動作しているようだ。ただし、ベンチ実行中に表示されるバーを見るとプライマリカードの「XIAiS27-DV128 DDRIII」のバーは、ちょっと余裕を残していた。どうも「XIAiS25-DV256 DDRII」に合わせて多少性能を落としているようだ。実際、結果も「XIAiS25-DV256 DDRII」の2枚動作時より、気持ち上がった程度となっている。しかし「搭載メモリーの容量や、動作クロックが違うのによく動くな~」としみじみ思う。

“Chrome S27”+“Chrome S25”
“Chrome S25”と“Chrome S27”というGPUの違うビデオカード2枚で“MultiChrome”環境を構築

 「XIAiS27-DV128 DDRIII」と「XIAiS25-DV256 DDRII」の価格差は2000円程度なので、すでに「XIAiS27-DV128 DDRIII」を購入している場合は、「XIAiS27-DV128 DDRIII」を追加した方がいいだろう。むろん、2枚目をファンレスの「XIAiS25-DV256 DDRII」にすれば、静音でパフォーマンスアップできるメリットはある。しかし、“Chrome S25”を組み合わせた“MultiChrome”動作は、メーカー保証の対象外なので注意して欲しい。さらに、“Chrome S25”での“MultiChrome”動作ができないようにメーカー側で対策をしてくる可能性も忘れないで欲しい。私はXIAiに「ここはひとつ“XIAiS25-DV256 DDRII”の2枚差しもサポートしませんか?」と提案したい。

ライバルメーカーと比べても遜色ない性能かつ低価格

ひと通りの検証が終了したので、ここまでのベンチマーク結果と消費電力をまとめて、グラフを作成した。

ベンチマーク結果 消費電力のグラフ
ベンチマーク結果。実勢売価1万円台後半のnVIDIA“GeForce 7600 GS”搭載ビデオカードが、平均的に良いパフォーマンスをだしている。ただ、重たい3Dゲームや、海外製のゲームで遊ぶことが少ないなら、1万円台前半程度の「XIAiS27-DV128 DDRIII」や「XIAiS25-DV256 DDRII」がオススメといえるだろう消費電力のグラフ。ダントツに低いわけではなかったが、1万円前半の価格と“GeForcr 6600 GT”クラスのパフォーマンスで、この消費電力なら悪くない

 グラフをみると、実勢売価1万円台後半のnVIDIA“GeForce 7600 GS”搭載ビデオカードが、平均的に良いパフォーマンスだ。しかし、最新の海外製3Dゲームで遊ぶことが少ないなら、1万円台前半で購入可能な「XIAiS27-DV128 DDRIII」や「XIAiS25-DV256 DDRII」がオススメだろう。ベンチ結果から考えると両製品ともに「リネージュ2」や「信長の野望Online」、「FINALFANTASY XI」などのオンラインゲームをプレイするのに問題はないスペックを持っている。むろん、プレイする際の解像度や描画設定により変わってしまうが、解像度1024×768ドットなら、快適にプレイできると思われる。さらに“Chrome S27”搭載ビデオカードなら、性能に物足りなさを感じたら1枚追加して“MultiChrome"動作にできる。また、“MultiChrome”はPCI-Express x16スロットが2本あれば動作し、プラットフォームを気にせずに使用できるので、たとえ、マザーボードを買い換えてもPCI-Expressのスロット数さえ気をつければ動作するので安心だ。消費電力については、必ずしも低消費電力とはいえないが、1万円台前半の価格と“GeForcr 6600 GT”クラスのパフォーマンスで、この消費電力なら悪くない。

●結論:1万5000円以下で販売されている製品の中では、性能が良くてオススメできる。とくに、DVD鑑賞やウェブ閲覧が主体で、たまにゲームで遊ぶという人に最適な1枚といえる。

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