富士通(株)は、29日から、イベント“LOOX 9 COLORS in 表参道ヒルズ”を開催する。
| 会場は表参道ヒルズ |
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直販サイト“WEB MART”のみで購入できる“LOOX T”シリーズのカスタムメイドモデルを体験できるもの。ウェブやカタログでは伝わりにくい“実際の色”や“表面処理”を手にとって確認できる。会場ではLOOX Tのカスタムメイドモデルを安価に購入できるクーポン券も配布される。
| LOOX Tシリーズは夏モデルでワンセグ放送に対応。会場では、ワンセグ放送の視聴も楽しめる |
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編集部では、同製品のデザインを担当した総合デザインセンターパーソナル・ソリューションデザイン部チーフデザイナーの木村健一(きむら けんいち)氏にお話をうかがった。
新色は使い方まで考えた3色
[編集部]
表参道を会場に選んだ理由は?
[木村]
ファッションに敏感な女性やイノベーターが多く集まる場所柄が、製品のターゲットに合っていると考えたためです。
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デザイナーの木村氏 |
[編集部]
夏モデルで新たに加わった新色は“ターコイズブルー”“リーフグリーン”“リネンホワイト”の3色とのことですが、そのコンセプトや選択した理由を聞かせてください。
[木村]
新しい試みとして、(色そのものの美しさだけではなく)利用シーンやシチュエーションを意識した配色にしました。例えば、リネンホワイトはリビングにあるインテリアとの調和。リーフグリーンは屋外に持ち出して使用する際に、青い空や緑の木々とマッチする元気な色という意味で選択しています。ターコイズブルーは“歩く人”をイメージしたものです。女性が身につけているアクセサリーに多く使われている色であると同時に、流行色でもあります。ファッションに敏感な層に支持してもらえるのではないかと期待しています。
[編集部]
新色ではリネンホワイトに特徴があると感じました。インテリアやオーディオ機器では白木を使ったものが増えている印象がありますが、意識されましたか?
[木村]
リネンホワイトの“リネン”は織物を指します。LOOX Tには従来からレザーホワイトというつや消しの白があったのですが、色の訴求だけではなく、手ざわり感も重視してきました。リネンホワイトは肌色に近い色ですが、布のような柔らかな肌触りを感じ取ってもらえればと思います。もちろんリビングや家具との調和も意識しています。
[編集部]
1月に発表された春のラインナップでもそうでしたが、カラーバリエーションの中にはパソコンではあまり使われない色も含まれていますね。また、マーズレッドチェリーピンクといった落ち着いた色も、ターコイズブルーやリーフグリーンと対比することで、鮮やかさが増す気がします。
[木村]
カラーバリエーションは、クレヨンのように単に色が並んでいれば良いというのではなく、並べた際にどんな印象を与えるかを考えて選択しています。また、ターコイズブルーもリーフグリーンも印象の強烈な色ですが、並べた際に印象がきつくならないように、リーフグリーンはやや落ち着いたマット調にするなど、表面処理でバランスを取ったりもしています。
[編集部]
9色の中で、今回最も使ってほしい色はどれですか?
[木村]
ターコイズブルーです。真ん中に展示してあることからも分かるように、力を入れています。
| 夏の新色(フリップが置かれている3製品)を含む9モデルを展示 |
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“LOOX 9 COLORS in 表参道ヒルズ”の会期は6月4日まで。会場にはFMVシリーズのコマーシャルでおなじみの“地底人”なども展示されている。近くに足を運ぶ機会があれば、立ち寄ってみてはどうか。