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富士通と米シスコ、NGN向けハイエンドルーター“Fujitsu and Cisco XR12400”の販売を開始

2006年05月25日 23時51分更新

文● 編集部

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富士通(株)と米シスコシステムズ社は25日、共同ブランドのハイエンドルーター“Fujitsu and Cisco XR12400”の販売を同日付けで開始すると発表した。価格は、4スロットシャーシの場合、844万4000円(税別)。出荷開始は10月の予定。通信事業者向けに提供する。

“Fujitsu and Cisco XR12400” “Fujitsu and Cisco CRS-1マルチシェルフシステム”
“Fujitsu and Cisco XR12400”“Fujitsu and Cisco CRS-1マルチシェルフシステム”

“Fujitsu and Cisco XR12400”は、2004年12月に両社が発表した戦略的提携を基に、初めて販売を開始する製品。米シスコシステムズの次世代OS『Cisco IOS XR』を搭載しており、セキュアーな仮想化や常時稼動に対応するほか、マルチサービス対応にも拡張できるのが特徴。スイッチング容量は80Gbit~320Gbitまで4製品をラインアップし、スロットあたり毎秒2.5Gbit~10Gbitに対応。また、現行製品の“Fujitsu and Cisco CRS-1”に対しては、マルチシェルフシステムを追加し、拡張性を強化した。これにより、スイッチング容量が2.5Tbitに対応可能となるほか、将来的には、最大72台のラインカードシェルフと最大8台のファブリックシェルフにより、スイッチング容量を最大92Tbitまで増強できるとしている。

同時に、ルーター向けOSの『Cisco IOS XR』も強化されている。大容量データの通信やネットワーク制御の統合が可能となる“GMPLS(Generalized Multiprotocol Label Switching)”機能や、1台のルーターを複数の独立したルーターに分割してスケーラビリティーを高める“SDR(Secure Domain Router)”機能などが追加されている。トラフィック状況の分析機能など、日本の通信事業者の要望にも応えたという。

両社ではこれにより、次世代IPネットワークや“MPLS(Multiprotocol Label Switching)”ネットワークを構築できるとしている。

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