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松下電器産業、ワンセグ放送にも対応したデジタル放送チューナー搭載HDDカーナビ“Strada Fクラス”3機種などを発表

2006年05月11日 18時39分更新

文● 編集部 小西利明

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地上/BS/110度CSに加えてワンセグ放送にも対応したハイエンドHDDカーナビ“Strada Fクラス”『CN-HDS960TD』 『CN-HDS960TD』。ディスプレー部はインダッシュタイプで、デジタル/アナログTV放送視聴、DVD視聴、CD/MD/SDオーディオの再生などが可能
地上/BS/110度CSに加えてワンセグ放送にも対応したハイエンドHDDカーナビ“Strada Fクラス”『CN-HDS960TD』『CN-HDS960TD』。ディスプレー部はインダッシュタイプで、デジタル/アナログTV放送視聴、DVD視聴、CD/MD/SDオーディオの再生などが可能

松下電器産業(株)のカーエレクロニクス分野を担当するパナソニック オートモーティブシステムズ社は11日、カーナビゲーションシステム“Strada(ストラーダ)”の最上位機種として“Fクラス”3製品などを発表した。車載型地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーがセットになったほか、視聴可能地域の広い移動体向けデジタル放送“ワンセグ”の受信にも対応した。ラインナップと価格、発売日は以下のとおり。

CN-HDS960TD
インダッシュタイプ:TV/DVD/CD/MD対応、35万4900円 6月15日発売
CN-HDS940TD
2DINタイプ:TV/DVD/CD/MD対応、35万4900円 7月15日発売
CN-HDS910TD
オンダッシュタイプ:TV/DVD/CD対応、34万4400円 6月15日発売
『CN-HDS940TD』。デジタル放送チューナーを標準としたことで、リモコン1つでTVとナビを操作できるのが新Fクラスの利点 『CN-HDS910TD』。写真左は新Fクラス共通のデジタル放送チューナーユニット
『CN-HDS940TD』。デジタル放送チューナーを標準としたことで、リモコン1つでTVとナビを操作できるのが新Fクラスの利点『CN-HDS910TD』。写真左は新Fクラス共通のデジタル放送チューナーユニット

感圧式タッチパネルを装備した液晶ディスプレーは7V型(7インチワイド型)で、解像度は800×480ドット。内蔵HDDは40GBである。

同社ではデジタル家電のみならずカーナビにも地上デジタル放送をというコンセプトの元、すでにカーナビ用デジタル放送チューナーと対応カーナビを発売している。今回の新製品はStradaシリーズの最上位シリーズFクラスに、デジタル放送チューナーを標準搭載するなど、AV機能を中心に強化を図ったハイエンドのカーナビ(以下新Fクラス)となっている。

前述のように、新Fクラスが備えるデジタル放送チューナーは、地上(12セグメント)/BS/110度CSデジタル放送と、移動体通信向けのワンセグ放送に対応している。12セグメントの地上デジタル放送とワンセグのどちらを表示するかは自動切り替えが可能で、受信感度のいい地域では12セグメントの高画質を楽しみ、受信感度の悪い地域ではワンセグで視聴を継続するといった使い方が可能になる。カーナビの使用シーンに適した機能と言えよう。映像処理回路としては、同社のプラズマ/液晶TVなどで使用されている“PEAKSプロセッサー”を採用しており、ワイドVGAの液晶ディスプレーにD2(525P)での接続と合わせて高画質を実現するとしている。なおデジタル放送が受信できない地域でもTVが見られるように、アナログ放送チューナーも搭載している。FM/AMラジオチューナーも備える。

同社も含めて各社が提供しているカーナビ+別売りデジタル放送チューナーという構成では、カーナビ側とデジタル放送で2つのリモコンが必要となり、使いやすさを損なう問題点があった。新Fクラスはデジタル放送チューナーをセット内に標準で組み込んだため、リモコンひとつでカーナビやAV機能の操作と、デジタル放送視聴操作をこなせる点も特徴である。また災害発生/予測時に地上デジタル放送で放送される緊急警報放送に対応する機能も備えている。緊急警報放送を受信した場合、画面に割り込みで警告表示を出すほか、自車から最寄りの広域避難場所を地図上で表示させるといった連携動作も可能となっている。

7インチワイドサイズの液晶ディスプレーはタッチパネルとなっている。リモコンにデジタル放送用の青赤緑黄の4色ボタンが並ぶのは、デジタル放送対応機ならでは
7インチワイドサイズの液晶ディスプレーはタッチパネルとなっている。リモコンにデジタル放送用の青赤緑黄の4色ボタンが並ぶのは、デジタル放送対応機ならでは
発表会で披露された緊急警報放送受信時のデモの様子。まず画面に受信の警告が表示される 現在位置の情報から、最寄りの広域避難場所を地図上に表示(赤く網掛けされている地域)する機能も備える
発表会で披露された緊急警報放送受信時のデモの様子。まず画面に受信の警告が表示される現在位置の情報から、最寄りの広域避難場所を地図上に表示(赤く網掛けされている地域)する機能も備える

デジタル放送だけでなく、AV関連機能の充実も新Fクラスの特徴とされている。DVDビデオやオーディオCD(MP3再生対応)といった一般的な機能に加えて、新たに“SDオーディオ”に対応。SDメモリーカードに記録された音楽データの再生が可能になった。また別売りの接続ケーブルを使用することで、iPod(第3世代以降)を接続して、ナビ側の画面や車内オーディオシステムでiPod内の楽曲を楽しめる。音楽再生については高精度音響DSPを搭載。音楽CDの内蔵HDDへのリッピングが最高7倍速に高速化されたほか、SRS CS Automotive、SRS WOW HDなどのサラウンド効果もかけられる。JPEG画像の再生機能も備え、1000万画素相当の高解像度画像の表示も可能である。

ナビゲーション機能は操作性の向上を重点に設計されている。メニュー画面や地図デザインを一新して操作をしやすくしたり、地図も配色(4パターン)やルート表示色を選べるなど、ユーザーに合わせた設定が可能となっている。トップメニューに当たる“ハイグレード簡単ツートップメニュー”に表示するボタンも、ユーザーが変更可能とされている。

左にAV系ボタンやメニュー、右にナビゲーション系ボタンが配置される“ハイグレード簡単ツートップメニュー”。大きなボタンは他の機能へのボタンに入れ替えることが可能
左にAV系ボタンやメニュー、右にナビゲーション系ボタンが配置される“ハイグレード簡単ツートップメニュー”。大きなボタンは他の機能へのボタンに入れ替えることが可能

また新Fクラスのデジタル放送チューナーと同等の機能を持つ外付けデジタル放送チューナー『TU-DTV200』も発表された。地上/BS/110度CSデジタル放送と地上デジタルのワンセグ放送の受信と視聴が可能である。また緊急警報放送への切り替え機能も備える。価格は8万4000円で、6月1日発売の予定。

デジタル放送チューナー『TU-DTV200』。ワンセグ受信と12セグ~ワンセグの自動切り替え、緊急警報放送受信時の切り替えなど、新Fクラスと同様の機能を備える
デジタル放送チューナー『TU-DTV200』。ワンセグ受信と12セグ~ワンセグの自動切り替え、緊急警報放送受信時の切り替えなど、新Fクラスと同様の機能を備える

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