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IIJ、2006年3月期の業績を発表――システムインテグレーション分野が好調

2006年05月10日 20時44分更新

文● 編集部 橋本 優

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(株)インターネットイニシアティブは10日、2005年4月から今年3月にかけての通期連結業績および1月から3月までの第4四半期の業績について発表した。同社通期の売り上げ高(実績)は498億1000万円で、前年度比19.4%増となった。また第4四半期の売り上げ高は161億3000万円で、前年同期比31.7%増となった。

(株)インターネットイニシアティブの代表取締役社長の鈴木幸一氏

今回の業績に最も貢献したのがシステムインテグレーション分野で、売り上げ高は前年度費48.3%増の235億500万円となった。好調の要因として、ネットワークシステムの設計、構築で大口の案件が増加したことと、ネットワークの運営・保守サービスの売り上げが堅調に推移したことを挙げた。また、特に第4四半期は期末ということで、企業がネットワークシステム構築に乗り出す時期であり、その売り上げが急増。結果前年度同期比72.7%増の92.4億円の売り上げを記録した。

インターネット接続および付加価値サービス分野の売り上げ高は、前年度比3.3%増の232億2300万円となった。セキュリティーや迷惑メール対策などの付加価値サービスが好調だったという。インターネット接続サービス自体は帯域あたりの単価が下がっており、通期での売り上げは減少した。また同社関連会社の(株)アジア・インターネット・ホールディングを吸収合併したことによる影響で、専用線サービスの売り上げ高も減少している。ただし契約数は前年と比較して伸びており、サービス自体は好調だという。そのほか機器販売の分野は30億8500万円で前年比8.3%減となった。

2007年度(4月から2007年3月まで)の業績については、第4四半期で好調だったネットワーク構築が来年は運営・保守サービスの売り上げに転じるなどの要因から、売り上げ高は10.4%増の550億円を見込んでいる。

同社代表取締役社長の鈴木幸一氏は今回の業績について「昨年ぐらいからIT投資が本格化してきたのが(業績好調の)一番の要因」とした。その上で「顧客に対してより多くのサービスを提供しようと、過去開発を進めてきた」と語り、「“SMF”(同社独自開発の集中型ネットワーク管理システム)といった(開発に)時間がかかった技術がようやく形になった」と地道な開発努力が実を結んだことを強調した。

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