(株)フジテレビジョンとチームラボビジネスディベロップメント(株)は1日、個人がインターネット上で動画を発信できるプラットフォーム“Watch me!TV(ワッチミー・ティービー)”の運営などを行なう合同会社“フジテレビラボLLC合同会社”を設立すると発表した。会社設立は5月中旬を予定しており、“Watch me!TV”のサービスについては、7月にβ版試験運用を開始し、10月に正式に開始する予定。サービスは無料で提供する。
新会社は、一般ユーザーからさまざまな映像表現を集めてウェブで公開する“映像コミュニケーション”のプラットフォーム“Watch me!TV”の製作と運営を行なうほか、地上波テレビ的なマスアプローチではリーチできないセグメント化された視聴者層を開拓し、ロングテール的(=ニッチ層に訴求する)ビジネスチャンスを見出すことや、新たな映像コンテンツを発掘して各種のパフォーマー/新進気鋭のクリエイター/映像インフルエンサー(=影響者)などの“登竜門サイト”を目指すインキュベーション事業なども行なう。
代表者にはフジテレビジョンの情報制作局情報制作センター情報企画部副部長の時澤正氏が就任する予定。出資金額は4億円で、内訳はフジテレビジョンが2億4000万円、チームラボBDが1億6000万円。所在地は東京都港区。なお、新会社はフジテレビジョンとして初めての社内ベンチャーとなるという。
“Watch me!TV”では、個人が投稿する映像の発信に加え、映像クリップに視聴したユーザーの評価やコメントなどが付加できるようになっており、映像投稿ユーザー同士がつながっていく“コミュニケーション機能”なども提供される。
新会社では、ユーザー数として2007年度で100万人、2010年度で280万人を目標としており、収入は、バナー、検索/コンテンツ連動、レコメンド、アフィリエイトなどの広告。広告売り上げは2010年度で約11億円を見込んでいる。
