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アイ・オー・データ機器、デジタル放送対応HDDレコーダー“Rec-POT R”を発表――500GBの大容量モデルも登場

2006年04月26日 18時36分更新

文● 編集部 小西利明

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“Rec-POT R”シリーズの『HVR-HD500R』。250GBの松下電器製AVHDDを2台内蔵して500GBの記録容量を実現 250GBモデルの『HVR-HD250R』。500GBモデルと異なり、ボディーサイズは従来機と同じコンパクトな製品
“Rec-POT R”シリーズの『HVR-HD500R』。250GBの松下電器製AVHDDを2台内蔵して500GBの記録容量を実現250GBモデルの『HVR-HD250R』。500GBモデルと異なり、ボディーサイズは従来機と同じコンパクトな製品

(株)アイ・オー・データ機器は26日、i.LINK接続の地上/BS/110度CSデジタル放送録画対応HDDレコーダーの新シリーズ“Rec-POT R”(レックポット アール)を発表した。500GBの大容量モデルがラインナップされたほか、ソニー(株)の“ハイビジョンハンディカム”で録画したHDV形式ビデオ映像の取り込みや、録画操作の簡易化などが行なわれている。価格はオープンプライス。予想実売価格と出荷時期は以下のとおり。

HVR-HD500R
記憶容量:500GB/録画可能時間:地上デジタルハイビジョン 約52時間、BSデジタルハイビジョン 約42時間など/サイズ 幅430×奥行き265×高さ50mm/質量 約3.8kg
予想実売価格:6万4800円/出荷時期:5月末
HVR-HD250R
記憶容量:250GB/録画可能時間:地上デジタルハイビジョン 約26時間、BSデジタルハイビジョン 約21時間など/サイズ 幅280×奥行き204×高さ35mm/質量 約1.9kg
予想実売価格:4万4800円/出荷時期:4月27日

Rec-POTシリーズはデジタル放送チューナーを内蔵しない、HDD録画/再生専用のレコーダーである。i.LINK端子を備えるデジタル放送チューナーやチューナー内蔵TVとi.LINK経由で接続し、いわばデジタル放送チューナーの外付けHDD的にデジタル放送番組の録画を行なう。録画形式はMPEG-2 TS。D-VHSビデオデッキ互換の録画機器として動作するD-VHSモードと、完全にチューナーから制御されるディスクモードの2つの動作モードを備える。なおアナログ放送の録画には対応しない。記録型DVDドライブは備えないが、コピーワンス番組をムーブで他のRec-POTやD-VHSテープなどへ移動することはできる。

Rec-POT R内に録画された番組リスト画面。番組名が“HDV-VCR”となっているのが、ハイビジョンハンディカムから取り込んだビデオ映像
Rec-POT R内に録画された番組リスト画面。番組名が“HDV-VCR”となっているのが、ハイビジョンハンディカムから取り込んだビデオ映像

また簡易編集機能を備えており、録画した番組から視聴したい部分(1番組あたり10ヵ所まで)だけを集めたプレイリストを作成できる。たとえば録画したデジタル放送番組から、品質を損なうことなくCMをカットして、本編だけを見るといった使い方が可能だ(録画データ自体は編集されない)。

Rec-POT Rではこれらの機能に加えて、従来機と同じHDD 250GBのモデルと、新たに500GBの大容量HDD(250GB×2)を内蔵する新筐体のモデルが登場した。従来モデルは1台のHDDを内蔵したコンパクトなボディーであったが、ユーザーからは一般的なAV機器と同程度のサイズ(横幅)を望む声が多かったとのことで、2台のHDDを内蔵する500GBモデルではあえて大きめボディーを採用した。250GBモデルについては従来機と同じサイズである。HDD容量以外、機能面での違いはない。内蔵するHDDには松下電器産業(株)のAVHDDを採用している。

Rec-POT Rの第2の特徴は、人気のハイビジョンハンディカム『HDV-HC1』『HDV-HC3』などで録画したHDV形式のハイビジョン映像を、i.LINK経由でRec-POT R側に取り込み、視聴やプレイリスト編集を行なったり、編集後のデータをビデオカメラ側に書き出すことが可能となっている。編集後のデータを書き出す際には、プレイリストで選択された部分だけが転送される。なおデジタル放送番組の録画を、ビデオカメラ側に書き出すことはできない。

ビデオカメラからの取り込み/書き出しの際には、接続機器の選択画面でi.LINK経由でのデータ入力元にビデオカメラを指定する ハイビジョンハンディカム『HDV-HC1』から取り込んだHDV形式のハイビジョン映像を編集している様子。パソコンを使わずにHDV映像を編集できるのは、民生機器ではRec-POT Rくらいとのこと
ビデオカメラからの取り込み/書き出しの際には、接続機器の選択画面でi.LINK経由でのデータ入力元にビデオカメラを指定するハイビジョンハンディカム『HDV-HC1』から取り込んだHDV形式のハイビジョン映像を編集している様子。パソコンを使わずにHDV映像を編集できるのは、民生機器ではRec-POT Rくらいとのこと

D-VHSモード時の録画操作も改善され、新たに“一発録画ボタン”の機能が搭載された。従来機種で番組録画をする場合には、基本的にはEPGからの録画予約を行なうだけであった。しかしRec-POT Rでは、付属リモコンの“録画”ボタンを押すだけで、視聴中のデジタル放送番組を録画できるようになった。

250GBモデルのHVR-HD250Rは27日から販売開始の予定。500GBモデルのHVR-HD500Rは5月末からの発売の予定である。

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