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性能は単体の約1.8倍! “Chrome S27”搭載ビデオカードを2枚使用した“MultiChrome”の動作デモがスタート!

2006年04月25日 00時00分更新

文● 北村

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 以前紹介した“Chrome S27”採用ビデオカードのデモに続き、S3 Graphics社のGPU“Chrome S27”採用のビデオカードを2枚搭載した“MultiChrome”のデモがBLESS秋葉原本店でスタートした。“MultiChrome”は“nVIDIA SLI”や“ATI CrossFire”と同様に、複数枚構成とすることでパフォーマンスが向上するという、同社オリジナルの技術だ。

デモ機
“Chrome S27”採用のPCI Express x16対応ビデオカードを2枚使用した“MultiChrome”の動作デモ機。スペックは、CPUが「Core Duo T2600」、マザーがAOpen製「i975Xa-YDG」

 デモ機の構成は前回のデモと変わらず、“Chrome S27”採用のビデオカードを1枚追加し、“MultiChrome”動作にしたというもの。ただし、今回追加されたビデオカードは、ヒートシンクが青い基盤の両面に搭載されており、前回のデモで動作していたものとは明らかに違う製品だ。基盤裏側には“Evaluation Sample”と書かれたシールが貼られており、評価サンプル品であることは確認できたが、前回からデモを行っている緑色の基盤のモデルと、今回追加された青い基盤のモデルのどちらがより製品版に近いものなのかは不明だ。
 気になるベンチ結果は、“3D Mark 06”のシングル動作時のスコアが“1320”、“MultiChrome”動作時が“2269”、“3D Mark 05”のシングル動作時が“3862”、“MultiChrome”動作時が“6891”だった。“MultiChrome”はシングル動作時の約1.7~1.8倍の性能ということになる。ショップによると「“Chrome S27”搭載ビデオカードを2枚使用した“MultiChrome”環境は“GeForce 7800 GT”1枚に近い性能」とのこと。なお、“Chrome S27”を搭載したビデオカードは今月中発売予定で、予価は1万5000円前後としている。

2枚の“Chrome S27”搭載ビデオカード
写真上の緑の基盤が前回からデモを行なっているビデオカードで、下の青い基盤が今回追加されたビデオカード。どちらも“Chrome S27”(コア/メモリクロックは700MHz/700MHz)を搭載している今回増設されたビデオカードには、“Evaluation Sample”と書かれたシールが貼られており、基盤両面にヒートシンクが搭載されている
“MultiChrome”動作 パッケージ
画面右上にオレンジ色の棒グラフが2本表示されてることから“MultiChrome”動作とわかる。この棒グラフはビデオカードの仕事量によってバーの長さが変化する評価サンプルのカードが収められていたS3 Graphics純正のパッケージ。実際発売される製品がこのパッケージとは限らないが、パッケージが用意されているということは出荷が近いと考えられる
※お詫びと訂正:“3D Mark 05/06”のスコアに誤りがありました。正しくは 、“3D Mark 06”のシングル動作時のスコアが“1320”、“MultiChrome”動作時が“2269”、“3D Mark 05”のシングル動作時が“3862”、“MultiChrome”動作時が“6891”になります。お詫びし訂正いたします。
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