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ついに開始された移動体向けデジタル放送“ワンセグ”

ついに開始された移動体向けデジタル放送“ワンセグ”

2006年04月18日 00時00分更新

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 つづいて、各社が発表している“ワンセグ対応端末”やワンセグ関連の業務提携などのニュースについてまとめて紹介する。



携帯電話――NTTドコモ、au、ボーダフォン

NTTドコモのワンセグ対応端末「P901iTV」
NTTドコモのワンセグ対応端末「P901iTV」
ワンセグを最長約3時間45分連続視聴できる「W41H」
auのワンセグ対応端末「W41H」
auのワンセグ対応端末「W33SA」
auのワンセグ対応端末「W33SA」
ボーダフォンのワンセグ対応端末「Vodafone 905SH」
ボーダフォンのワンセグ対応端末「Vodafone 905SH」

 携帯電話機では、(株)エヌ・ティ・ディ・ドコモ(NTTドコモ)、KDDI(株)(au)、ボーダフォン(株)の3キャリアーがいずれもワンセグ対応端末を発表している。このうち4月上旬で発売されているのは、NTTドコモの「P901iTV」(ワンセグ受信可能時間は2.5時間以上)、auの「W41H」(3.75時間以上)、「W33SA」(2.5時間以上)の3機種で、ボーダフォンは「Vodafone 905SH」は6月発売予定となっている。

 アナログのTV視聴、あるいはFMラジオの受信機能内蔵端末に比べて、出足が鈍い印象は否めないが、その理由はNTTドコモの中村維夫社長が3月の定例会見で述べた、「今のサイマル放送(地上アナログ放送と同一の内容)ではTVの受像器と変わらない。文字放送やデータ放送をどのようにパケット通信サービスにつなげていくか、サイマル放送の義務化がなくなる2008年にどのように放送形態を変えていくべきか、ビジネスモデルも含めて提言しなければならないだろう」の発言に理由が集約されていると思われる。もっとも、NTTドコモにしても、「重さや厚みが増すものの、あって困るという人はいない。ほかの携帯電話機にも載せていくことは、当然やらなければいけないと思う」と述べるように、今後も搭載端末の登場は期待できそうだ。



ポータブルDVDプレーヤー――松下電器産業

松下電器産業のワンセグ対応ポータブルDVDプレーヤー「DVD-LX97」
松下電器産業のワンセグ対応ポータブルDVDプレーヤー「DVD-LX97」

 携帯電話機の場合、バッテリーを電話機能とTV視聴で共有している限り、電話やメールが使えなくなる/使える時間が短くなるというジレンマに悩まされることになる。その点、携帯電話機以外のポータブルデバイスにワンセグ受信機能を入れてしまうという発想は、ごく自然だ。

 松下電器産業のポータブルDVDプレーヤー「DVD-LX97」は、ワンセグチューナーを内蔵し、旅行先に持ち出してDVDで映画を楽しんだり、ワンセグでデジタル放送を視聴することができる。もちろんバッテリー内蔵で、電車や車での移動中にTV視聴は約9時間、DVD再生は6時間の連続駆動が可能という。価格は実売9万円前後と高いが、いつでも新鮮な映像に思う存分囲まれていたいというニーズを満たしてくれる製品だ。



ノートパソコン――ソニー

ソニーのワンセグ対応ノートパソコン「VAIO type T」
ソニーのワンセグ対応ノートパソコン「VAIO type T」

 ソニーは1月発表の春モデルパソコンに、ワンセグ対応モバイルノートパソコン「VAIO type T」をラインナップしている。視聴は専用Windowsアプリケーション「VAIOモバイルTV」で行なうため、Windows XPを起動した状態でなければワンセグを視聴できないが、使い勝手は良好で、パソコンでの作業の合間に“ながら見”するにも便利だ。特にノートパソコンではバッテリーも録画して楽しむためのHDDも大容量で心強い。地上アナログ放送/地上デジタル放送などは家でじっくり見られるが、外出先や思い立ったときに、普段使っているモバイルノートでもTVが見られる。こういうオプションはちょっとうれしいものだ。



放送と通信の融合――業務提携、ならびに関連展示会レポート

KDDIとテレビ朝日の実証実験のイメージKDDIとテレビ朝日の実証実験のイメージ

 最後に昨年からのキーワードになっている、“放送と通信の融合”を図るべく進められている業界の業務提携についてまとめておこう。放送と通信の融合というと、インターネットで放送局の映像資産を再映し、そこに既存のポータルサイトが視聴者を誘導する、という図式が思い浮かぶが、こうした仕組みは必ずしもビジネスにはなりにくい。“TVは無償で見るのが当たり前”という認識が根強いため、いかに理由付けしてもインターネットで配信される映像に視聴料を払うという習慣が根付きにくいからだ。

 これは携帯電話機でワンセグを受信する場合も同様で、単に番組を見るだけなら無償と考えるユーザーが多いのは変わらない。しかし、携帯電話機の場合、“便利な付加サービスを有償で提供する”というビジネスモデル(ユーザーから見れば“利用スタイル”)を定着させた実績があり、放送局側も自分たちの映像資産に付加価値を付けて有償サービスに昇華させたい、という狙いがある。そうした事情もあって、都内キー局を中心に通信キャリアーや端末メーカーとの業務提携が急速に進みつつある。この動きには、今後も大いに注目していきたい。



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