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リコー、ビジネス向けジェルジェットプリンターの新世代モデル“IPSiO GX”『IPSiO GX 5000』など2機種3モデルを発売

2006年04月11日 16時38分更新

文● 編集部

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(株)リコーは11日、“ジェルジェット(GELJET)”プリンターの新製品として、印刷速度を約1.5倍高速化するとともに、業界初という3年間無償保証を提供する新世代モデル“IPSiO GXシリーズ”を20日に発売すると発表した。ラインアップは、毎分30枚(A4縦)のカラー/モノクロ印刷が行なえる『IPSiO GX 5000』と、毎分29枚(A4縦)のカラー/モノクロ印刷が行なえる『IPSiO GX 3000』のA4対応の2機種で、『IPSiO GX 3000』には1年間無償保証の標準モデルのほか、2年間保守付きの“安心3年モデル”が用意される。価格は、『IPSiO GX 5000』が5万9800円(税別)、『IPSiO GX 3000』が2万9800円(税別)、『IPSiO GX 3000 安心3年モデル』が3万9800円(税別)。なお、安心3年モデルのみ6月発売となる。

『IPSiO GX 5000』
『IPSiO GX 5000』

『IPSiO GX 5000』は、2005年1月に発表した毎分21枚の『IPSiO G717』の後継機種に相当し、インクジェットプリンターとレーザープリンターの技術を基にした独自技術“ジェルジェット(GELJET)”を進化させた第2世代モデルとなる。ジェルジェットは、用紙にインクが着弾した瞬間にGEL(ゲル)化現象を起こす速乾性の顔料系耐水インク(GELJET ビスカスインク)や、用紙の搬送に静電吸着ベルトを利用するもので、普通への高画質印刷や高速ファーストプリント、高速両面印刷などを行なえるのが特徴。

第2世代モデルでは、耐水インクの発色性と粘度特性を高めたことで速乾性能が良くなったほか、独自のインクヘッド“GELGETワイドヘッド”の駆動制御技術“M-Dot(Modulated Dot Technology)”の性能を向上させ、最小で2pl(ピコリットル)のインク滴の吐出が可能になり、普通紙での印字品質が大幅に向上したという。高品質で低コストの光沢紙『リコービジネスコート グロス 100』に対応したことで、オフセット印刷なみの高画質と質感が得られるため、少部数のオンデマンド印刷に対応できるようになったとしている。また、用紙搬送システム“GELJET BTシステム”の用紙運搬速度を上げるとともに、“標準モード”でも双方向印刷に対応したことにより、連続印刷速度が高速になったという。

ヘッドはC/M/Y/BK各色384ノズルで、解像度は最大で3600dpi×1200dpi相当。印刷速度は毎分30枚(両面印刷時は毎分20枚)。用紙サイズは最大A4で、郵便はがき/往復はがき/長形3号封筒/洋形4号封筒/不定形(90~216×139.7~356mm)などに対応。用紙種類は、普通紙/再生紙/カラー紙/専用OHPシートほかに対応。給紙枚数は標準トレイが250枚(普通紙/再生紙)/70枚(はがき)などで、オプションの『マルチ手差しフィーダー(BY1000)』(1万5000円/税別)を利用すれば100枚、『500枚増設トレイ(TK1000)』(1万5000円/税別)が500枚(普通紙/再生紙)。セキュリティー機能として、コピーすると“コピー禁止”などの牽制文字が浮き上がる地紋を用紙全体に埋め込む地紋印刷機能や、不正コピーガード機能に対応した同社のデジタル複合機“imagio”でコピーすると、画像全体を破壊する不正コピーガード機能も搭載している。

インターフェースは、USB 2.0(Hi-Speed)を搭載し、オプションで10/100BASE-TX、IEEE 802.11bにも対応可能。対応OSは、Windows XP/2000/Me/98/NT 4.0(SP4以降)、Windows Server 2003、Mac OS X 10.3~10.4.3、Mac OS 9.1~9.2.2。ページ記述言語はRPCSラスターを搭載する。電源はAC100~120Vで、消費電力は40W以下(省エネモード時6W以下)。本体サイズは幅500×奥行き491×高さ263mm、重量は約15.5kg。耐久性も従来製品より向上しており、15万ページ(または5年)から20万ページ(または5年)になったという。そのほか、ビジネスプリンターとして初めてという3年間の無償保証が付属するほか、使用済みインクカートリッジの回収依頼の24時間365日受け付けも開始する。

『IPSiO GX 3000』は、C/M/Y/BK各色192ノズルのヘッドを搭載し、毎分29枚の印刷が可能な下位モデルで、増設トレイに対応していないほかは解像度や対応用紙、インターフェースなども同じ。消費電力は38W以下(省エネモード時6W以下)。本体サイズは幅416×奥行き491×高さ263mm、重量は約14kg。耐久性は15万ページ(または5年)。1年間無償保証が付属する。

『IPSiO GX 3000 安心3年モデル』は、1年間無償保証に加え、2年間の保守が提供されるモデルとなる。

同社では、併せて、2004年12月に発表したA3対応の『IPSiO G7570』のプリンタードライバーソフトをバージョンアップし、光沢紙『リコービジネスコート グロス 100』に対応させることも発表した。夏ごろ対応の予定。

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