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カナダのViXS Systems、ハイビジョン映像の長時間録画を可能にするマルチエンコーダーチップの新製品を発表――日立のWoooに搭載

2006年04月06日 21時29分更新

文● 編集部 小林久

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カナダのViXS Systems社は6日、ハイビジョン対応のMPEGマルチエンコーダーチップ『XCode 2121/2111』を日本国内で発表した。

サリー・ダブ氏
ViXS Systemsのサリー・ダブ氏。創業者のひとりでATIのバイスプレジデントも経験している。手にしているのがXCode 2121の評価ボード。PCIで接続する

XCode 2121/2111は、MPEG-2/MPEG-4 SP/MPEG-4 ASPの各形式に対応したMPEGエンコーダーで、MPEG映像のビットレート変換やコーデック変換に加え、デジタル放送で使用されている著作権保護技術にも対応する。D1画質(480i)のアナログデータを最大2本同時に扱える『XCode 2121』と1本のみの『XCode 2111』の2種類があり、XCode 2121は(株)日立製作所が4日に発表したHDDレコーダー内蔵型テレビ“Wooo9000”シリーズに搭載されている。

本日カナダ大使館で行なわれた製品説明会には、代表取締役社長兼CEOのサリー・ダブ(Sally Daub)氏、ジャパン カントリー マネージャーの東正次(ひがし まさし)氏などが出席した。

従来製品の“XCode II”シリーズは、ソニーの『Location Free TV』を初めとしたさまざまな周辺機器に搭載されており、ViXSは今や知る人ぞ知るメーカーとなりつつある。新製品の“XCode 2100”シリーズでは、ハイビジョンに特化したMPEGエンコーダーである“XCodeHD”エンジンを新搭載した点が大きな特徴となる。

XCodeHDでは、フルHD画質(解像度1920×1080ドット)のMPEG-2映像をより低ビットレート/低解像度のハイビジョン映像に変換できるほか、記録型DVDで使用するSD画質(同720×480ドット)へのダウンスケール、iPodやPSPなどで使用するCIF(同352×288ドット)やQVGA(320×240ドット)サイズのMPEG-4へのトランスコードも行なえる。さらに“ミラーエンコード”にも対応し、ひとつのアナログ信号からSD画質のMPEG-2データ(DVD記録用)とCIFサイズのMPEG-4データ(携帯デバイス用)を同時に作成するといった使い方もできる。



東氏とダブ氏
記者からの質問に答える東氏(左)とダブ氏(右)

また、独自アルゴリズムの動き検出機能や3D Y/C分離といった高画質化機能も備え、競合製品を上回る画質を実現できる点もセールスポイントとなっている。東氏は、説明会のプレゼンテーションで、米テクトロニクス(Tektronix)社の計測器『PQA300』を利用したベンチマーク結果を紹介し、カナダのATIテクノロジーズ社や米コネクサント システムズ社の競合チップより高い結果が出たと発表した。

コンテンツ保護に関しては、DES、3DES、AES、DVB、Multi2などに対応。デジタル放送の受信(複号化)に必要なB-CASカード、S/M card、Open Cable用のインターフェースも備えている。MPEG-2 TSのデータをXCode 2121/2111に読み込み、チップ内部でパケットの分離を行なったのち、再圧縮(ビットレート変更)して、再びMPEG-2 TS形式で出力することも可能になっている。

会場デモ
いち早くXCode 2100シリーズを搭載した日立の“Wooo9000”シリーズ。TS、TSE、XPの3つのモードで記録した動画の画質比較ができた

日立のWooo9000シリーズでは、この機能を利用した“TSEモード”(10.8Mbps)と呼ばれる記録モードが追加されており、ダウンコンバートせずに従来の2倍の記録時間が実現できるようになったという。なお、従来製品でもビットレート10.8Mbpsの“XPモード”が選択できたが、画質をSD相当に落とす必要があった。会場では、ハイビジョン映像をそのまま記録する“TSモード”“TSEモード”“XPモード”の3種類で同じ放送を記録したデモが行なわれていた。

XCode 2121/2111は0.13μmプロセスで生産されており、XCode 2100のファミリー製品はピン互換となる。

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