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ジャストシステム、“ATOK presents 全国一斉!日本語テスト”の結果を発表――8割が間違えたのは「かつを入れる」

2006年03月27日 17時23分更新

文● 編集部

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(株)ジャストシステムは27日、ウェブで実施した“ATOK presents 全国一斉!日本語テスト”の結果を発表した。これは1月12日から2月28日まで実施したもので、総受験者は約70万人、総合平均点は61.25点となったという。テスト結果の詳細は“日本語テスト結果発表ページ”で公開されている。

年代別平均点は、1位が60代(62.93点)、2位が40代(62.51点)、3位が50代(62.49点)、4位が30代(61.67点)、5位が20代(61.38点)、6位が10代(58.85点)。最も最も正解率の低かった問題は「かつを入れる」の正しい書き方を選択(活/喝/渇から選択)する問題で、正解率は23.26%。一方で、最も正解率の高かった問題は「御中」の読み方(おなか/おんちゅう/おんなか/ごちゅうから選択)を問う問題で、正解率は97.05%。

若年層(10~20代)が得意な分野は、送り仮名や現代かなづかいなど、表記に関する問題で、50代以上の年齢層では、頭語と結語の組み合わせを選択する「手紙の常識」や、慣用句の知識を問う「語彙」の分野で高得点を獲得するなど、年代で得意不得意の傾向がはっきり分かれたという。

問題を作成した鳥飼浩二氏(明鏡国語辞典編集者)は、「『全国一斉!日本語テスト』の受験者数が、約70万人に達しました。予想をはるかに超えた結果に大変驚いています。今年のセンター試験の受験者数は約60万人でしたが、それより 10 万人も多い!ということで、 日本語に対する関心の高さがうかがえます。
若年者が高齢者より得意とする問題もありましたが、実力は総じて高齢者が一枚上のようで、日本語力の向上は種々の人生経験と深く結びついているようです。日本語は社会・文化面ばかりでなく、日本人一人ひとりの心の基盤になるものです。日本語のためにもあなたのためにも、日本語に対する愛情と繊細鋭利な観察眼をみがいてください」とコメントしている。

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