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Vodafone 702NK II (Nokia 6680)

702NK II “デジタルガジェット”としての奥深さ

2006年04月17日 19時12分更新

文● 編集部

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ポータルサイトから入手できるテーマ

702NK IIの面白さは、好きなソフトを追加できる点だけにあらず。Macのデスクトップカスタマイズ好きなら、ほかの携帯電話機に比べてメニュー画面などのGUIをあれこれいじれる点に引かれるだろう。最近の携帯電話機にはソフトの見た目のカスタマイズに力を入れた製品も登場してきているが、その中でも702NK IIの自由度の高さはトップレベルだ。

着信音や待ち受け画面の変更といった初歩のカスタマイズはもちろん、アイコンやメニューデザインなどを一挙に変えられる“テーマ”機能も用意。テーマは702NK IIに標準搭載されている2種類に加え、ノキアのサポートページから3種類ダウンロードできる。さらにノキアがWindows用のテーマ作成ツールを配布しており、完全にオリジナルなデザインにすることも可能だ。

標準で付属する“Vodafone”ノキアのサポートページで入手できる“Theme 2”bigiagia氏制作の“dices”

自分で作るのが面倒であれば、以下のようなオリジナルテーマをまとめたポータルサイトにアクセスし、好みのものを探してダウンロードしたほうが手っ取り早いだろう。ほとんどのテーマは認証を受けていないので、前述のようにMacと連係させ、MacUnsisPyやSendViaBluetoothを使ってインストールすることになる。

上級者向けだが、1画面内に表示できる文字数を増やすためにカスタムフォントを組み込むことも可能。大まかな手順は、FExplorerを使って電話機メモリー(Cドライブ)の“System”内に“Fonts”フォルダーを作り、あらかじめメモリーカードに転送しておいたフォントデータをフォルダー内にコピーして再起動という流れだ。下記のウェブサイトが詳しいので興味のある人は参考にしてみよう。

覚書
tkhs氏が執筆するBlog。2004年12月15日のエントリーにフォントのカスタマイズ方法が書かれている。サイト内では702NKを例に紹介しているが702NK IIでも同じ手順だ


操作画面のカスタマイズで、より手になじむ道具に進化

702NK IIでは単に見た目を変えるだけでなく、操作性を向上させる細かい設定も用意されている。数多くのソフトを追加するとメニュー画面が煩雑になってくるが、そうした場合はフォルダーを作って整理すればいい。アイコン表示位置も指定できるので、比較的よく使うソフトはすぐにアクセスできる上部、あまり使わないソフトは下部に置いておくと使いやすくなるだろう。

ソフトを数多くインストールするとメニュー画面が煩雑になりがち(左)。そんなときは左ソフトキーを押して“新規フォルダ”でフォルダーを作り、“フォルダへ移動”で整理しよう(中央)。よく使うソフトを画面上部に持ってくればさらに使いやすくなる(右)

さらに『電話帳』や『スケジュール』と言った頻繁に使うソフトなら、上下左右のナビゲーションキー/中央の決定ボタン/左右のソフトキーといった合計7つのキーにショートカットを割り当てて、一発で起動できるように設定しておくといい。Macユーザーであれば、スケジュール/住所録を同期する際に起動が必要になる『iSync Agent』が最有力候補だろう。

ショートカットショートカットはメニュー画面から“ツール”→“設定”→“電話機”とたどって、“待受画面のキー設定”で変更できる

前回のレビューで紹介した“待受画面機能拡張”をオンにした場合は、待ち受け画面にソフトのショートカットが5つ表示できる。こちらはキーを押す回数はやや増えるものの、何のソフトかアイコンを見て把握できるうえ、次のスケジュールや未完了のToDoが表示されるのが利点だ。

“待受画面機能拡張”をオンにすると同じ設定画面に“待受画面ショートカット設定”が現れる。ここでソフトを設定すると、待ち受け画面のショートカットが変わる

新しもの好きの心をつかむ先進的なアクセサリー

ソフトのインストールやGUIのカスタマイズといった操作はパソコンの世界では当たり前のことだが、携帯電話機となるととたんに制約が多くなってしまう。702NKシリーズはこうした状況に風穴を空け、携帯電話機としての使い勝手を損なわずに、パソコン的な機能も実装したのだ。

日本の携帯電話とメニュー構成が異なるため、初めて触ったときには分かりにくいと誤解する人がいるかもしれない。しかし、この手のガジェット好きなら、使いこなすのはそう難しくない。Macとのデータ同期や、ソフトの追加といった作業を重ねて操作に慣れれば、その奥深さに気が付いてますます愛着がわくはずだ。

ハンズフリー通話を実現できるヘッドセット『ワイヤレスヘッドセット HS-4W』、手書きの文字をデジタルデータ化して電話機に保存できる『Nokia Digital Pen SU-1B』、車内での通話を実現するハンズフリーキット『Nokia Advanced Car Kit CK-7W』といったBluetooth関連の周辺機器も充実している。これらの先進的なアクセサリーは万人向けではないが、新しモノ好きなら心をくすぐられるものがあるだろう。ノキアのウェブサイトでは、本体や周辺機器の詳しい情報が掲載されているのでぜひ一読してみるといい。

ヘッドセット Digital Pen Advanced Car Kit
『ワイヤレスヘッドセット HS-4W』 ノキアのオンラインショップでの実売価格は1万1800円『Nokia Digital Pen SU-1B』 ノキアのオンラインショップでの実売価格は3万2000円『Nokia Advanced Car Kit CK-7W』 市場予想価格は3万円前後


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