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【PIE 2006レポート Vol.1】脱初心者・入門者市場を模索し始めた“写真と映像の未来が見える夢の祭典”――フォト イメージング エキスポ 2006開幕

2006年03月23日 12時26分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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あいにくの花曇りとなった東京・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で23日、写真関連製品の総合展示会“フォト イメージング エキスポ 2006(PIE 2006)”が開幕した。主催は有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(CIPA)/写真感光材料工業会/日本カラーラボ協会(J.C.F.A)/日本写真映像用品工業会(JPV)。会場には世界16ヵ国から180社が参加し、華やかな女性コンパニオンたちが会場を盛り上げていた。

“フォト イメージング エキスポ 2006”の会場となった東京ビッグサイト
“フォト イメージング エキスポ 2006”の会場となった東京ビッグサイト

2月1日にCIPAが発表した出荷台数見通しでも、国内市場は頭打ちの傾向が見られ、従来のように手軽さを前面に出した入門者・初心者が初めて買うデジタルカメラから、買い換え・買い増しを見込んだ高機能化、高付加価値を分かりやすく説明しようとするブースが目立った。また、新製品は米国で先に行なわれたカメラ関連の総合展示会“PMA 2006”に合わせて発表済みのものがほとんどで、目新しさはあまりないが、実機を存分に触れるとあって、初日は平日にもかかわらず学生らの姿も目に付いた。

参考出展された60インチの大判プリンター
参考出展された60インチの大判プリンター

キヤノン(株)のブースでは、昨年のプライベートショー“Canon EXPO 2005 Tokyo”に参考出展された60インチ幅の大判プリンター“imagePROGRAF”を、より製品に近づけて参考出展。使用しているインクの種別や解像度、印刷速度などの詳細なスペックはまだ明らかにされていないが、外装などが既存の“PIXUSシリーズ”と統一され、正式発表も近いという印象を受けた。

LCOS方式プロジェクターの高輝度モデル(参考出展) LCOS方式のホームユースをターゲットに含むプロジェクター
LCOS方式プロジェクターの高輝度モデル(参考出展)。従来は2500ルーメンだった輝度が3500ルーメンに引き上げられている同じくLCOS方式のホームユースをターゲットに含むプロジェクター(参考出展)。高い静粛性で写真や映像を鑑賞するのに便利だという

同社独自の反射液晶パネル方式(LCOS)を用いたプロジェクターの“高輝度モデル”(3500ルーメン)および静粛性を向上させてホームユースにも需要を見込むという“フォトプロジェクター(仮称)”の2製品が参考出展されていた。いずれも最大SXGA+(1400×1050ドット)表示に対応し、高輝度モデルはsRGB(100%カバー)に加えてAdobeRGB(86%カバー)の広い色域をカバーする。フォトプロジェクターはホームシアターモードなど5種類の色モード切り替えが可能で、DHCP(デジタル放送の著作権保護機能)に対応するDVI端子を備え、デジタル放送の出力にも対応する。価格や発売時期は未定だが、既存のLCOS方式プロジェクター『SX50』(59万円程度)より少し高めになりそう、とのこと。

EOS EFレンズの3000万本出荷達成を記念して作られた、非売品のミニチュア
EOS EFレンズの3000万本出荷達成を記念して作られた、非売品のミニチュア。ちゃんとカメラ本体も付属している

このほか、キヤノンでは同社製品ユーザーを対象にした会員制写真サークル“キヤノンフォトサークル”の会員向けウェブサイトを4月末に公開する。現在その新規登録キャンペーンを予定しており、4月末から7月31日までにウェブサイトに登録した方の中から抽選で1000名に非売品の“EFレンズ出荷3000万本達成記念オリジナルミニチュア”をプレゼントするという。さすがに撮影はできないが、ユニークな試みだ。

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