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HDR-HC3

HDR-HC3

2006年03月28日 04時36分更新

文● 伊藤 裕也

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女性でもラクラク持てる手のひらサイズ

 HDR-HC3はHDR-HC1に替わる1080i対応HDVカムコーダーの普及モデル。放映中のテレビCMは、微笑む赤ちゃんや、入学の朝を迎えた小学生を家族が撮影するという設定で、BGMにユニコーンの「すばらしい日々」(1993年)が使用されているあたり、キュンとなってしまった若いパパ・ママも多いことだろう。

 このHDR-HC3最大のセールスポイントは、なんといっても幅82×奥行き139×高さ78mmで、重量は約560g(付属バッテリー使用時)という小型軽量なボディーだ。HDR-HC1もコンパクトな設計をセールスポイントとしていたが、それは1080i対応のHDVカムコーダー「HDR-FX1」に対してのこと。HDR-HC1のサイズと重量は幅71×奥行き188×高さ94mm/約780g(同)で、最近のDVあるいはDVD/HDDカムコーダーなどと比較するとやや大きく重かった。それがHDR-HC3では、ソニーがハンディカムのひとつの目安としている容積500cc、本体重量500gといった目標をクリアーし、一気にほかのカムコーダーと同程度の水準になった。

光学ユニットは一般的なカムコーダーがサポートする光学10倍ズームに対応。16:9モードで撮影する際の焦点距離は、f=5.1~51mm(35mm換算でf=41.3~485mm)である。ボディー後面。パワースイッチを兼ねるモード切替スイッチ・撮影のスタートボタンのみのシンプルな構成。ビューファインダーは本体内部に組み込まれている構造となっており、引き出したり角度を変えたりといったことはできない。一般的なカムコーダーの普及モデルと同様、基本的には液晶パネルを使用して撮影するカムコーダーである。 ヘアライン処理が高級感を演出しているボディー上面。miniDVカセットを収納するVTR部は適度な厚みで持ちやすくなっている。

 実際に両モデルを比較してみると、その差は明らか。HDR-HC1を手に乗せてみると、手のひらからはややはみ出る程度で重量もズシリと重いが、HDR-HC3では手のひらに収まるサイズで、重量も即座に両者の違いがわかるほど軽い。HDR-HC1は旅のお供としてバッグに収めるにはやや厳しいサイズであったが、HDR-HC1であればほかのカムコーダー同様、バッグにラクラク入る大きさだ。どこに持ち運ぶにしても、邪魔になることはまずないだろう。

HDR-HC1ならびにHDR-HC3を手に乗せてみた。HDR-HC1では鏡筒部とビューファインダーが手からはみ出てしまっているが、HDR-HC3は手の上にうまくおさまっている。HDR-HC1とHDR-HC3の奥行きの差は約5cmなのだが、この約5cmの差が非常に大きい。
HDR-HC1とHDR-HC3を並べたところ
HDR-HC1とHDR-HC3を並べたところ。サイズの違いは、一目見れば明らかだ。

 またボディーについては、上面がヘアライン処理で液晶パネルのカバーがUV加工になっているなど、高級感の演出が非常にうまい。HDR-HC3にはブラックモデルとシルバーモデルのカラーバリエーションモデルが用意されるが、それぞれの色で異なる仕上げとなっているなど凝りに凝っているのだ。このあたりの演出は手にする喜びにも大きく影響するだけに、嬉しいところである。

HDR-HC3
(2006年発売)
HDR-HC1
(2005年発売)
HDR-FX1
(2004年発売)
サイズ 幅82×奥行き139×高さ78mm 幅71×奥行き188×高さ94mm 幅151×奥行き365mm×高さ181mm
撮影時の重量 約560g(NP-FP50使用) 約780g(NP-FM50使用時) 約2.1kg(NP-F570使用時)

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